『キリスト者と政治』公開講演会に参加して −久保田典彦−

 

 

 

久保田 Ucon 典彦
阿武山福音自由教会 会員
「髙山右近研究室・久保田」主宰

 

『キリスト者と政治』公開講演会に参加して

<SALTY 寄稿文>

日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-
『第一回公開講演会 in 大阪』

テーマ:【 キリスト者と政治 】
2019年10月14日 ( 月 ・ 祝 ) 14:00 ~ 16:45
会場 :  大東キリストチャペル

・講演1  「 日本のキリスト者は 皇室と どう向き合うべきか 」
田口 望 ( 大東キリストチャペル 教役者 )

・講演2  「 キリスト者の 福祉に対する誤った認識 」

後藤献児朗 ( サーブ介護センター 代表 )

・講演3  「 沖縄で起こっている現実 」

依田啓示 ( カナンファーム 代表 )

● キリスト者による、このような集まりは、なかなかないことですし、私 ( 久保田 Ucon 典彦 ) も、 [ SALTY ] に 『キリシタン史からのメッセージ』の原稿を掲載していただいていますので、妻も誘って、夫婦で 出かけて行きました。
偏ってしまっている キリスト教界の、政治に対する現状を、是正していこうとする立場からの提言で、改めて自分を見つめ直す、貴重な機会となりました。 感謝主!


━━ 集会に参加して、再認識したこと ━━

 

「 主は 一つ、信仰は 一つ、バプテスマは 一つです。
すべてのものの上にあり、すべてのものを貫き、すべてのものの
内におられる、すべてのものの 父なる神は 一つです。」
( エペソ人への手紙 4章 6 ~ 7節 )

● キリスト者 ( クリスチャン ) は、主イエス ・ キリストにあって、一致が与えられ、 “ キリストにあって ・ 主なる神にあって 一つ ” とされている者です。

そして、神の言葉である 「 聖書 」 に根拠を置いて、一致が保たれています。
キリスト者であるといっても、聖書に はっきりと明示されていない事柄については、考え方は いろいろです。個人個人が、それぞれの立場で、いろんな思い や考えを持っています。
原発 ・ 天皇制 ・ 障がい者問題 ・ 人権問題 ・ 基地問題 ・ 憲法 ・ 支持政党

・・・・・

こうした、政治に関わっている問題で、キリスト教会として ・ キリスト者として、ただ一つの答えを求めていこうとすると、当然、無理が生じます。

教会 ・ クリスチャン = 反原発   ではないのです。
教会 ・ クリスチャン = 反天皇制  ではないのです。
教会 ・ クリスチャン = 憲法護持 ではないのです。
教会 ・ クリスチャン = 反基地   ではないのです。

・・・・・・・
こうしたことについて、
聖書の言葉を引用して、都合よく 裏付けをしてみても、無理があります。
不一致が 起こっていきます。
キリスト教界 ・ キリスト教会内に 不一致が起こるだけでは ありません。
まだ、クリスチャンでない 多くの人たちは、そのことの故に、キリストから ・ 福音から、遠ざかっていってしまいます。

 

“ キリスト教は、反原発の宗教なんだ!
キリスト教は、反天皇制の宗教なんだ!
キリスト教は、反基地の宗教なんだ! ・・・・・

私の考え方は 違うから、キリスト教とは 関係がない。 ”

━━ と思って、キリストから 遠ざかっていってしまうことにさえなってしまいます。

● キリスト者として、聖書に はっきりと 明示されていないことについては、自分個人の信仰 ・ 信念として、大事に持っていなさい。
━━ というのが、聖書の教えです。  ( ローマ人への手紙 14章22節 )

しかし、それが あたかも、神のみこころであり、キリスト教会が ・ キリスト者が、同じように 必ず持つべき信仰 ・ 信念だ、などと思ってしまっては 間違いです。
キリスト者としての、個人的な思いや 考えは、どんどん 発信していくのが いいと思いますが、
自分の考え = 神の考え、などと思ってしまっては、トンデモないことです。

私たちは、神では ありません。

間違いを犯しやすい、人間にすぎないことを 自覚しながら、
しかし、一人の クリスチャンとして、大事な政治の問題について、真剣に考え、
自分とは違った考えの人たちを さばくことなく、
行動していく者でありたいと思います。
無関心であっては いけないと思います。

私たちは、 “ 世界の光 ・ 地の塩 ” であると 言われているのです。

 

*トップの写真:モミジアオイと大東キリストチャペル
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久保田 Ucon 典彦

阿武山福音自由教会 教会員
「髙山右近研究室・久保田」主宰

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ブログ: [ 髙山右近研究室のブログ ]

「髙山右近研究」をライフワークにしています。
髙山右近やキリシタン達を通して、いっしょに考えていければと思います。