和敬静寂・和敬清寂 −久保田典彦−

『キリシタン史からのメッセージ』
 高槻・Ucon:第30回 

 

 

 

 

━ 久保田 Ucon 典彦 ━

阿武山福音自由教会 教会員
「髙山右近研究室・久保田」主宰

和敬静寂 ・ 和敬清寂 

 

● 髙山右近たち、キリシタン時代の 茶の湯において、大切に考えられていた 3つの事柄は、

 「 市中の山居(しちゅうのさんきょ) 」 「 和敬静 ( 清 ) 寂(わけいせいじゃく) 」 「 一座建立(いちざこんりゅう) 」 

 ━━ ということでした。

 

 これらのことを 極めながら、

 “ 世間の すべてのものから離れて、真の 心の自由に至り、世の移り変わりを越えて、心の安定と平和に至る ”

ことを 目指していったのでした。

 

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キリスト教文書の発行・出版の危機に思う −井草晋一−

 

 

 

井草晋一
SALTY編集長
日本メノナイトブレザレン教団
武庫川キリスト教会  協力牧師
Piyo ePub Communications 代表

『キリスト教文書の発行・出版の危機に思う』

 

 10年前の Apple による iPad の発売とともに、実用化に動いた世界の「電子書籍」市場。

当時、キリスト教文書の発行について危惧していたことが出版業会で起こってきています。

 今回「創文社」の解散に伴って、中世の神学者トマス・アクィナスの『神学大全』の邦訳(全45巻)などが絶版になることなく、講談社や東京大学出版会などが引き継いで、「電子書籍」や POD版(プリント・オンデマンド)として続けて発行されるのは幸いでした。

<産経新聞>  2020年 8月7日

・老舗学術出版「創文社」解散の波紋・・・前書籍などを講談社などが異例の引き継ぎ

https://www.sankei.com/life/news/200807/lif2008070001-n1.html

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虚像と実像 −久保田典彦−

『キリシタン史からのメッセージ』
 高槻・Ucon:第29回 

 

 

━ 久保田 Ucon 典彦 ━

阿武山福音自由教会 教会員
「髙山右近研究室・久保田」主宰

虚像と実像

● 私たちの 主イエス・キリストにも、髙山右近にも、当時の、残された画像があるわけではありません。

 イエス・キリストの場合は、「 聖書 」 があります。また 歴史史料を補助として、“ 私のキリスト像 ” を心に描いていくことになります。
“ これが正解 ” というものが ないわけですから、百人百様 の キリスト像になります。
絵画 ・ 彫刻 ・ 小説 ・ 映画 ・ ドラマ ・ 音楽 ・・・・・ いろいろな形で表現された キリスト像を見て、共鳴し・感動してきました。
それぞれが、真摯に、精一杯の キリスト像を描き ・ 演じ ・ 表現しています。
それぞれに対して、私の琴線に触れるものには、私も共鳴していくことになります。

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『集団免疫』を求めるのか、それとも『日本民族の姿』を求めるのか? −井草晋一−

 

井草晋一
SALTY 編集長
日本メノナイトブレザレン教団
武庫川キリスト教会  協力牧師

『集団免疫』を求めるのか、それとも『日本民族の姿』を求めるのか?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する感染防止の取り組みについて、西洋社会の一角、それも、20世紀以来の福祉国家と言われる、スウェーデンの「集団免疫政策」の報道を知り、驚きを禁じ得ません。

<Newsweek 2020-0501>
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/post-93307.php

しかし、日本の場合は、発熱者、体調不良の自覚者のみを検査し、軽症以上の人を自宅待機、指定されたホテルでの自主隔離、また、重病の方や重症化の危険性のある方のみを入院させるという方法は、この「スウェーデンの集団免疫政策」に近いのかも知れません。(4月末現在)

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日本語 は むずかしい! − 久保田典彦 −

『キリシタン史からのメッセージ』
 高槻・Ucon:第28回 

 

 

 

━ 久保田 Ucon 典彦 ━

阿武山福音自由教会 教会員
「髙山右近研究室・久保田」主宰

 【 日本語 は むずかしい! 】

● 1549年8月15日に、フランシスコ ・ ザビエルは、祈り ・ 願っていた 日本の地に やってきたのでしたが、

日本に来るまでの 2年間の 準備の間、日本に関する 情報を集め、日本語についても、少しは 習得しようとしたはずです。

しかし、言葉を語って、キリスト教のことを 伝えていこうとしている宣教師にとって、言葉の問題は、一番大きな課題でした。

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『三つの祈りと五つの言葉』 〜受難週における「緊急事態宣言」の中で〜

日本キリスト者オピニオンサイト【Salty】からの祈りと願い

イエス・キリストの受難週(4/5〜4/11)にあたり、また、「緊急事態宣言」を覚えて、「三つの祈りと五つの言葉」を分かち合わせていただきます。

皆様とご家族お一人お一人の上に、神様の守りと慈しみが豊かにありますように。

 

『三つの祈りと五つの言葉』
〜受難週における「緊急事態宣言」の中で〜

 

<三つの祈り>

・罹患された方々の速やかな癒しと回復、日本の国民、各国の一人一人の守り、そして、新型コロナウィルスの病気の収束を祈ります。

・安倍首相をはじめ政府の各機関の職員、各県の知事や市町村の責任者、各部署における担当者の働きが守られ、効果的な防疫と国民生活が維持されますように。

・病院、医療従事者、救急隊員、介護職員、また、社会の様々な分野での職責や職務を担う方々、企業・商店の社員や従業員の皆様の安全を祈ります。

 

<五つの言葉>

・キリストの十字架の愛、捨て身の愛を知って、お互いに愛し合う

・愛をもって真理を語り、尊敬をもって互いに人を自分より優れたものと思う

・首相、大統領、各行政機関などの「上に立つ人々」のために、心を尽くして祈る

・強い者は、弱さを持つ人々の弱さを担う

・試練とともに、必ずや脱出の道が備えられる

〔 イエス・キリストの教え、聖書の言葉より 〕

 

火急の時にあたり、日本民族としての心に響くこのような生き方を選び取り、ご一緒に、希望と栄誉溢れる道を歩みたいと念願しております。

 

2020年(令和2年)4月7日

日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-
代 表:後藤献児朗
主 筆:西岡 力
編集長:井草晋一
編集会議・論説委員一同

「キリストのへりくだり」に生きる幸い −井草晋一−

公同の礼拝メッセージ(公同礼拝用)

自然災害、インフルエンザなどで教会に集うことが困難な場合のために。

<No.1> 「キリストのへりくだり」に生きる幸い

<No.2> 人生の柱、基礎は大丈夫?

<No.3> 心配事からの解放と慰め

<No.4> み言葉に生きる

地域教会の牧師の礼拝メッセージ、また、礼拝メッセージのご依頼を受け、教会で語られたメッセージです。

どちらの教会の礼拝においても使用できるように、牧会上のコメントや地域教会での特定のコメントなどを除いて編集したものです。
「音声」、「動画」(YouTube など)を、PAや TV、プロジェクターなどでご利用ください。

専任牧師が不在の教会や、礼拝計画の中で必要な場合、また、台風や洪水、地震、大雪(凍結)などの自然災害、インフルエンザなどで教会に集うことが困難な場合に、地域ごとの家庭での礼拝、また、集会場所でご利用いただければ幸いです。

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植村捏造記事裁判、週刊金曜日への反論 -西岡力-

 

 

西岡 力

「救う会」:北朝鮮に拉致された日本人を救出する全国協議会 会長
国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- 主筆

植村捏造記事裁判、週刊金曜日への反論

 元朝日新聞記者の植村隆氏が私を相手に訴えた慰安婦捏造記事訴訟は、地裁に続き高裁でも、判決が植村記事を捏造だと認定して私の完全勝訴でした。

ところが、植村隆氏が社長をしている週刊金曜日などは、私が裁判の本人尋問で、自分の本や発言内容について捏造を認めたと主張しています。それに対して、私は裁判の中では具体的な反論をしましたが、対外的には「捏造」という語を私に使うことが言論の自由の範囲であれば、私が植村氏の書名記事について同じ「捏造」という語を使うことも言論の自由の範囲になるはずだ、とだけ言ってきました。時間の無駄だと思ったからです。

 しかし、キリスト教界のリーダーが検証抜きでその記事を広めていることを知り、考えを変えました。ここで簡潔に週刊金曜日などの批判に答えます。

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イエズス会と茶道 −久保田典彦−

写真:「 茶室で祈る髙山右近 」 ( 柳柊二・画 )

『キリシタン史からのメッセージ』
 高槻・Ucon:第27回 

 

 

 

━ 久保田 Ucon 典彦 ━

阿武山福音自由教会 教会員
「髙山右近研究室・久保田」主宰

イエズス会と茶道

● 日本に初めて 正式にキリスト教を伝えた 宣教師フランシスコ ・ ザビエルを始め、巡察師ヴァリニャーノや オルガンチーノ神父など、イエズス会の宣教師たちは、

日本人に キリスト教を伝えていくためには、

日本 ・ 日本人を よく理解し、それらに適応していきながら、願いである “ 救いの福音 ” を伝えていくことが 大切なことであると考えていました。 ( 全員が 一致していたわけではありませんが )

“ 日本人とお茶 ” の関係 ・ 日本文化としての “ 茶の湯 ” ( わび茶 ) が、日本では 大切に考えられていることを 認識していきました。

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「建国記念の日」に思う 〜「信教の自由を守る日」なのか「信教の自由の日」なのか?〜 −井草晋一−

写真:『カイザルと神』亀井俊博著

 

井草晋一
SALTY 編集長
日本メノナイトブレザレン教団
武庫川キリスト教会  協力牧師

「建国記念の日」に思う
〜「信教の自由を守る日」なのか「信教の自由の日」なのか?〜

 明日(2月11日)は、「建国記念の日」ですが、キリスト教会では、「信教の自由を守る日」と定めて、各地で集会などが開催されます。

しかし・・・

<自らの信仰の告白をもって、いつでも、どこでも、また、誰に対しても「弁明できる(キリストを証しする)」備えをするように。>  (*1)