教会形成とリーダーシップ -大橋秀夫-

写真:SALTY神戸宣教会議(4/11 発題:大橋秀夫牧師)

 

 

大橋秀夫
クライストコミュニティ顧問牧師

教会形成とリーダーシップ

1971年3月に東京から尼崎にやって来た。10人ほどの人々と共に開拓伝道のスタートを切って以来、私は教会形成とは何なのかを模索し続けてきた。それは「教会とは何か」を問い直す作業からはじまり、自分なりに再定義する作業でもあった。その結果として私なりにたどり着いた結論は、聖書の価値観に基づく共同体の形成がそれである。それは教会が単なる宗教的集団でないばかりか、信徒の集団でもないという認識から始まって、私の教会形成の方向づけを明確にしてくれた。

 実は、この段階で私はすでに自分が群れのリーダーシップを取っていることになるのだが、大方の牧師はそのことに気づいていないように思われる。それは何故かと言うと、リーダーシップを地位や立場、あるいは権威や力と結び付けて考えるからである。この傾向は日本の社会では殊の外強いようである。確かに、何らかの地位や立場を有する者にリーダーシップを求められることはあるのだが、しかし、実際のリーダーシップは、地位や立場とは関係ないのである。この点は、リーダーシップを学ぶ(理解する)うえで重要な基本である。

“教会形成とリーダーシップ -大橋秀夫-” の続きを読む

日本民族性悪説と戦うことが日本宣教の鍵 −西岡力−

写真:新日本建設に関する詔書(「人間宣言」)
国立公文書館

 

 

西岡力

日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-  主筆
麗澤大学客員教授)

日本民族性悪説と戦うことが日本宣教の鍵

―日本人キリスト者は日本民族を徹底的に愛すべきー

(2023年 4月10日 第1回「SALTY神戸宣教会議」主講演)

●戦後76年のうち46年めぐみさんらを助けられない

戦後、すなわちわが国が大東亜戦争に負けてから今年で78年になる。また、7年間の米軍の占領が終わり、わが国が主権を回復してから今年で71年だ。そして、横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されたのが昭和52年、いまだに北朝鮮に抑留され続け抑留は今年で46年になる。戦後32年目、主権回復年25年目に13歳の少女がわが国領土から外国の工作員によって暴力的に拉致され、46年間も助けることが出来ていない。

“日本民族性悪説と戦うことが日本宣教の鍵 −西岡力−” の続きを読む

第1回『SALTY神戸宣教会議』開催!

 

第1回『SALTY神戸宣教会議』開催!

開催:2023年4月10日~12日
会場:神戸しあわせの村 会議室

「日本キリスト者オピニオンサイト-SALTY」創立5周年にあたり、4月10日(月)から12日(水)にかけて、神戸市北区の「しあわせの村」を会場に、二十数名の参加により『第1回 SALTY神戸宣教会議』が開催されました。

“第1回『SALTY神戸宣教会議』開催!” の続きを読む

SALTY創立5周年のごあいさつ

SALTY創立5周年 のごあいさつ

2018年4月1日に創立し、WEBのオピニオンサイトとして創刊した「日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-」は、5周年を迎えました。

皆様の心温まるご支援、また、特別講演会へのご参加や投稿記事をお読みくださる方々の増加に伴い、編集会議のメンバー 一同大きな励ましを受けております。

いよいよ、6年目の活動に入りましたが、その名称の名に恥じないよう、真実なキリスト教信仰と公正な視点と判断を基に、与えられた社会的責任を果たしていきたいと願っております。

今後ともご支援ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-
代表 木下春樹
主筆 西岡 力
編集会議一同

慰安婦問題の認識が韓国で逆転した日 −SALTY−

写真1:向かって右から李宇衍氏、西岡力会長、金柄憲氏

 

以下は、日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- の 西岡力 主筆 が代表を務める「歴史認識問題研究会」の 3月25日の記事です。

SALTY として転載いたします。

ーーーーーーーーーー

慰安婦問題の認識が韓国で逆転した日

私たち歴史認識問題研究会(以下、歴認研)は3月15日から3月20日まで韓国内の歴史認識を調査するために訪韓しました。第一日目となる3月15日は毎週水曜日に日本大使館前で行われる水曜デモを見学しました。

“慰安婦問題の認識が韓国で逆転した日 −SALTY−” の続きを読む

日本人の半分以上が誤用している「政教分離」

日本人の半分以上が誤用している「政教分離」

先月11日は建国記念の日、戦前は紀元節と呼ばれた日でした。これは1873年に神道の日本書紀に基づく祝日として、制定されました。戦後、政教分離原則に反するものとして、1948年に廃止されたのですが、1968年に再び「建国記念の日」として祝日法と政令で定められました。これを「戦前回帰」、「逆コース」と見なした日本のキリスト教界は以来、2月11日を「信教の自由を守る日」として、その大切さを覚える日としています。もとい、「政教分離」は信教の自由を守るための制度的保障なのですが、某カルト宗教の一件以来巷ではこの用語が全く逆の用語で使われてしまっています。

“日本人の半分以上が誤用している「政教分離」” の続きを読む

最近の旧統一協会への扱いに関する2つの危機感 −西岡力−

 

 

 

 


西岡力

日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-  主筆

最近の旧統一協会への扱いに関する2つの危機感

西岡力(SALTY主筆)
SALTY編集会議

 我が国にはカソリックとプロテスタントを合わせ100万人程度のキリスト教信者がいる。だから、全人口からするとごく少数だ。毎週日曜日に教会に集まり神への礼拝を行い、少なくない金額の献金もしている。これらすべては自発的に行っていることだ。信じている内容も行っている行動も大多数の日本人とはかなり異なっていることを自覚している。その立場から現在、政府が進めている旧統一協会への対応を危機感を感じている。

 なぜなら、これまで信教の自由という憲法で保障されている大原則によってできないとされてきたことが突然、できるとされたからだ。

 岸田首相は、宗教法人解散の要件は「刑法の不法行為」だけだとしてきた従来の立場を突然、変更して「民法の不法行為」も要件となると国会で答弁した。過去に解散命令は2件出されている。オーム真理教と霊感商法詐欺事件を起こした明覚寺だが、両者とも代表役員が刑事罰を受けている。しかし、旧統一協会は幹部が刑事罰を受けたことはない。文科省は首相の突然の要件変更を受けて、解散命令を視野に入れた質問権行使をすでに3回行った。このまま進むと解散命令を下す可能性が充分ある。

 なぜこのような重大な要件変更が突然なされたのか。誰が見ても許しがたい被害事例が最近、発生したのか。そうではない。安倍晋三元総理大臣テロの犯人が20年ほど前に母親が多額の献金を捧げたことで生活が苦しくなり旧統一協会を恨んでいたという情報が奈良県警からリークされた後、突然、ワイドショーを中心とするマスコミが旧統一協会たたきをはじめた。それによって旧統一協会を責める世論が急拡大し、その世論におされて政府が解散要件を変えたのだ。

 世論が変われば憲法に定められた信教の自由の枠組みがいとも簡単に変更される。少数派で多数派の日本人とはかなり異なる信仰を持つ私たちはそれを目撃して、その矛先がいつ私たちに向くかもしれないという危機感を感じざるを得ない。

 そして、もう一つ危機感感じるのは、キリスト教界のリーダーらが明らかに信教の自由が侵されている事態について反対の声を上げないことだ。安倍晋三政権が憲法解釈を変えて集団的自衛権の一部を行使することを可能にする安保法制を国会に上程したとき、多くのキリスト教界のリーダーらが、キリスト教団体の名前で反対の声を上げた。ところが、目の前で、宗教法人解散に関する法解釈が突然変えられ、ある宗教団体が解散の危機に瀕しているのにそれについて反対の意思表示がない。

 私たちの信仰がこの地で守られているのは、信教の自由があるからだ。その信教の自由が揺らいでいるとき声を上げない今のキリスト教界に私たちは強い危機感を覚えざるを得ない。

 

 

・NHK  2022年12月8日
「旧統一教会の被害者救済法案が衆院可決 賛成多数で」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221208/k10013916971000.html

 

・写真 第210回 国会(2022-10/3〜12/10)衆議院ホームページより

紀元2023年 新年の抱負

 

田口 望

日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-  論説委員

新年あけましておめでとうございます。

 教会暦上では1月の上旬(顕現日)まではキリストの誕生をお祝いしますし、クリスマスカードを見ても「メリークリスマス&ハッピーニューイヤー」と書かれていることが多く、「クリスマスおめでとう」と「新年おめでとう」はキリスト教文化圏では一体となっていることが多いのですが、日本においては12月25日まではあれほどクリスマスソングがながれていたのに12月26日からは一転してお正月モードになり、スーパーやデパートもお正月関連のものが商品棚にならび、広告も和装を来た人がチラホラと出てきます。 “紀元2023年 新年の抱負” の続きを読む

皆様の尊いご支援に感謝いたします -SALTY-

 

皆様の尊いご支援に感謝いたします。

クリスマスおめでとうございます

救い主 イエス・キリストのご降誕を記念し、皆様とご家族お一人お一人の祝福と平安を心よりお祈り申し上げます。

2018年4月1日の「日本キリスト者オピニオンサイト −SALTY−」の創立以来、多くの皆様のご支援と祈りのサポートをいただき、心より感謝申し上げます。

SALTYの働きのために、献金、ご寄付をくださいました皆様に、SALTY のWEB掲載にて感謝とお礼のご報告をさせていただきます。

<受領日>  <お名前(イニシャル:姓・名)>

2022 – 2/12   M・T 様
同じく、3/5、 4/3、5/6、 5/27、6/27、7/26、9/15、
10/7、10/23、10/27、11/27

2022 – 7/16   I・N 様

2022 – 8/11; 8/15   「2022 SALTY  特別講演会」 席上献金

来年度も、ご支援ご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。

 

2022年12月26日

日本キリスト者オピニオンサイト −SALTY−
代表 木下春樹
主筆 西岡力
編集会議一同