信教の自由の観点から旧統一協会の解散命令請求に反対します-田口 望-

※絵画(サムネイル)は、ポール・アレクサンダー・アルフレッド・リロイ作 『ハマンとモルデカイ』

田口望

 

 

田口 望
我孫子バプテスト教会牧師

 

信教の自由の観点から旧統一協会の解散命令請求に反対します

世界平和統一家庭連合(旧世界基督教統一神霊協会、以下「旧統一協会」という)に対する解散命令請求に関して、私は信教の自由の立場から反対します。こう表明すると、旧統一協会を擁護しているかのように誤解され、陰で「壺牧師」などと揶揄されるかもしれません。キリスト教メディアを含め、キリスト教界では「旧統一協会は解散すべし」と大合唱しており、その中で異を唱えることは、狭いキリスト教界のムラで干される危険を伴います。また、現代日本社会を覆う言いようのない「空気」に逆らうことになり、それは大きな恐怖であり、私にとって何の得にもなりません。(もちろん、旧統一協会から金品を受け取って反対を依頼されたわけではありません。)

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旧統一教会事件から学ぶ −亀井俊博−

 

 

 

バイブル・ソムリエ:亀井俊博

「芦屋福音教会」名誉牧師
「聖書を読む集い」牧師

“旧統一教会事件から学ぶ”

2022年12月1日

一年を振り返る時期

 キリスト教会では待降節を迎え、2022年も終わりに近づきました。一年を振り返る時期です。各自個人的な忘れがたい出来事があった事でしょうが、社会的には多難な年でした。世界的にはコロナ禍が続き、ゼロ・コロナからウイズ・コロナへと、頑なにゼロ・コロナ政策にこだわる中国を除いて、多くの国々で舵を切り替えました。またロシアによるウクライナ侵略に、欧米・日本等グローバル・ノース(主に北半球の先進諸国で帝国主義時代の旧宗主国が多い)先進諸国は憤りロシア制裁・ウクライナ支援を開始。中国・インド始めグローバル・サウス(主に南半球の発展途上国で、旧植民地が多い)の国々は結構な数が中立を決め込み、かつてのグローバル・ノースの植民地支配へのトラウマと反発を思い知らされました。

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