憲政史上最長の宰相…それだけで国葬にふさわしいのでは −田口 望−

写真 安倍元首相の国葬儀の会場となる日本武道館
ウィキペディアより

田口 望

日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-  論説委員

安倍元首相を国葬にすべき、最大にして十二分な理由

 国葬の是非について「世論を二分している」とマスコミがいいます。岸田首相は安倍元首相を国葬にする理由として国会の閉会中審査で繰り返し「国政選挙において6回にわたり国民の信任を得ながら憲政史上最長の8年8カ月にわたり首相の重責を担った」ことを説きました。筆者としては憲政史上最長の首相、正直これだけで国葬にすべき十二分な理由であると思っています。

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平壌宣言20年に思う拉致の戦い −西岡力−

写真:2017年11月6日 · トランプ大統領とメラニア夫人、安倍首相、
拉致被害者の御家族(首相官邸 facebook より)

平壌宣言20年に思う拉致の戦い

(産経新聞令和4年9月16日掲載)

 

 

西岡力

日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-  主筆

歴史認識問題研究会会長・モラロジー道徳教育財団教授・麗澤大学客員教授

平成14(2002)年の小泉純一郎首相の訪朝から20年が経(た)つ。いまだに北朝鮮に拉致されている横田めぐみさんをはじめとする多数の拉致被害者を助けることができていない。本当に申し訳なく慚愧(ざんき)に堪えない。

拉致問題解決は最優先課題
 だがこの20年間で達成した2つの大きな成果がある。

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カルト脱会者からこそ学べ(2)~「ひかりの輪」宗形真紀子さん~ ー中川晴久ー

 

 

 

中川晴久
東京キリスト教神学研究所幹事
日本基督神学院院長
SALTY-論説委員

 

 私の教会からJR洋光台駅まで歩いて15分。
 5分歩くと、かつてオウム真理教の幹部たちによって殺されその現場となった坂本弁護士一家のアパートがあります。さらに5分歩くと、前回お話した統一協会の合同結婚式に行ってしまった娘さんの親子が住んでいたアパートがあります。そのアパートの道沿い前方には公園が見えます。オウム真理教の危険性が騒がれ始めると、その公園で遊んでいる坂本一家が幸せそうに映ったホームビデオの映像が連日テレビで放映されていました。
 JR洋光台駅を使うたび、行きと帰りに、私はこの2つのカルトのことをいつも思い起こすことになります。

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DreamPartyの悔い改めが示す「福音派」の課題 ~ 明石清正 ~

写真の出典:King gave his most famous speech, “I Have a Dream”, before the Lincoln Memorial during the 1963 March on Washington for Jobs and Freedom.

 

明石清正
SALTY論説委員
カルバリーチャペル・ロゴス東京 牧師
ロゴス・ミニストリー 代表

 日本の福音派において、性的少数派の理解について、相次いで異なる団体が立ち上げられました。(クリスチャン新聞の記事)その中で、ドリームパーティー(DreamParty)が、「第三極」として対話を重視する目的で立ち上がりましたが、そのホームページの悔い改めの言葉を読んだ後に、関係者やその周囲の方々に個人的に読ませていただきました。その文章をソルティーにも掲載いたします。

 文中にもありますが、これはドリームパティ―の方々の働きを批判するものではなく、むしろ同意しており、その一歩前に進んだ働きにとても感謝しています。しかし、これは教会と同性愛の問題に留まらない、福音の本質を問わないといけない内容なのではないか?という提起として書かせていただきました。我がソルティーは、政治的・社会的話題を主に取り扱っていますが、根底には同じ「キリスト者の謙遜」への問いかけがあります。

福音派から第三の極として立ち上がったDreamParty
その悔い改めは、パンドラの箱ではないのか?

 私は、悔い改めの声明の内容に同意です。けれどもなぜか、素直に賛同しますという思いが湧いてきませんでした。なぜか?といいますと、自分のこれまで自分の中で抑えていた、日本の「福音派」を称する人々の態度に対する疑念が、一気に心から雪崩れるようにでてきたからです。自分も福音派信者だと思って、交わって行こうとしても一種の壁を感じ、その中には入れない排他的なものを抱いていました。それを、この声明は、言葉によって言い表しているからです。

 同性愛者の人々に対する悔い改めに終わらない、パンドラの箱のような悔い改めです。いろいろな話題に対して、「聖書的に正しくあろうとしながら、結局、「当事者の存在が無いかのように」無視して、正否を論じる」という過ちを、至る所でしているからではないか?と思いました。 “DreamPartyの悔い改めが示す「福音派」の課題 ~ 明石清正 ~” の続きを読む

安倍晋三元首相を追悼し、国葬儀が平穏のうちに行われますよう、祈ります

・写真:首相官邸のホームページより

安倍晋三元首相を追悼し、国葬儀が平穏のうちに行われますよう、祈ります。

第一次内閣を含め、長期にわたり首相としてその責務を果たし、拉致問題の解決にも被害者のご家族とともに尽力されました。
国際的な指導力を発揮され、また、日本の安全保障の面で重要な平和安全法制等の整備に貢献されました。
心より哀悼の意を表し、9月27日の国葬儀が平穏のうちに行われますよう、祈ります。

2022年 9月13日

代表:後藤献児朗
主筆:西岡力
編集会議一同

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カルト脱会者からこそ学べ ~統一教会問題~ (1) ー中川晴久ー

 

 

 

中川晴久
東京キリスト教神学研究所幹事
日本基督神学院院長
SALTY-論説委員

 

私が統一協会の恐ろしい実態を知る切っ掛けは、私が27歳の時です。
開拓を手伝っている教会に、母とその娘の親子2人が訪ねてきました。教会の近所に2人で暮らしていました。娘さんは当時23歳。牧師が言うには、その娘さんが「統一協会」というキリスト教の異端に通っていることで母親と喧嘩をするようになり、近所のキリスト教会に通うことで話がつき、私たちの教会にやって来たというのです。その後、娘の方は週に何度か牧師と聖書の話をするようになり、母親ともども私含めてすっかり安心していました。
ところが、三ヶ月ほどして突然、娘さんは家出をし合同結婚式のために韓国へと行ってしまったのでした。
夜中に窓から裸足で家を抜け出したのです。後ほど彼女から入った連絡では、その理由というのが私の教会の人たちから拉致監禁される危険を察知したからなのだというのです。
何で私たちが拉致監禁なんてしなければならないのか?一体、何の話しているのか?目の前では、一人残された母親の泣き崩れる姿がありました。この統一協会という団体がどれほどトンデモナイ犯罪集団であったかを私が知ることになったのは、それが始まりでした。

※フロント画像は、この娘さんが置いていったピアノで母親から私の教会に寄贈されたものです。現在、礼拝にて使用されています。

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