米朝首脳会談は米情報機関の勝利 −西岡 力−

 

 

 

日本キリスト者オピニオンサイト
-SALTY- 主筆
モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授・西岡力

 

● 3月5日(水)の「産経新聞」に寄稿した米朝首脳会談に関する拙文です。

産経新聞 2019.3.5

米朝会談決裂は北を譲歩させる

トランプ大統領の決断は正しい

 2度目の米朝首脳会談が合意文書署名に失敗して決裂した。安倍晋三首相はトランプ大統領の決断を全面的に支持すると語ったが、私も同じ意見だ。

 昨年6月の最初の首脳会談について、トランプ大統領が金正恩委員長の術策にはまったとする批判が多かったが、今回の結果から術策にはまったのは金正恩氏の方だということが明確になった。

“米朝首脳会談は米情報機関の勝利 −西岡 力−” の続きを読む

激動する朝鮮情勢と日本 – 金井 望 –

SALTY論説委員 金井 望

 

  1.三・一独立運動、提岩里事件から100年

 提岩里(ていがんり、チェアムリ)事件が起きてから今年で100年になる。これは1919年4月15日、朝鮮京畿道水原郡郷南面提岩里(現在の華城市郷南邑提岩里)で日本の軍隊によって29人の住民が殺害された痛ましい事件である。三・一独立運動の影響で住民が暴徒化し、放火事件や巡査殺害事件などが起こっていたことが、この事件の背景にある。

「堤岩里教会虐殺事件」の真相~殉国記念館(この記事は各種の資料を比較して、真実に迫っている)
単行書・八年陸乙七一・朝鮮騒擾経過概要(この歴史的文書では三・一独立運動は「朝鮮騒擾」と呼ばれている)

 2月27日に日韓親善宣教協力会所属のキリスト教徒17人が、提岩里の三・一運動殉国記念館を訪れ、提岩教会の礼拝堂で床にひざまずいて謝罪した。

日本のキリスト教徒17人が韓国・提岩里訪問 「過去の侵奪を謝罪」

彼らは宗教的信念に基づいて、純粋に善かれと思ってしているのだろう。しかし、「善い」と思ってしたことが「善い」結果を生むとは限らない。韓国の反日運動が度を越して、日韓関係が危険な状態になっているこのタイミングで、火に油を注ぐようなことをするとは!
韓国は国民の約3割がキリスト教徒の国である。そのため、多くの日本人には理解しがたいほど、このような行動が大きな影響を与える。このような暴走を止められない日本のキリスト村を、筆者はその一員として残念に思う。

“激動する朝鮮情勢と日本 – 金井 望 –” の続きを読む

訪韓した牧師たちの行動は、今、正しいことなのか?(三・一運動と提岩里事件から100年) − 井草晋一 −

*写真:タプコル公園(パゴダ公園)の「三・一運動」のレリーフ
(Wikipedia より)

 

 

 

 

井草晋一SALTY 編集長
・ピヨ バイブル ミニストリーズ 代表
・Piyo ePub Communications 代表

訪韓した牧師たちの行動は、今、正しいことなのか?(三・一運動と提岩里事件から100年)

 

・日本のキリスト教徒17人が韓国・提岩里訪問 「過去の侵奪を謝罪」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190227-00000053-yonh-kr

このタイトルの記事は、2月27日(水)に、Yahoo のWEBに掲載されている【華城聯合ニュース】の記事です。

「華城聯合ニュース」によると、
韓国・ソウル近郊、京畿道華城市の提岩里の教会で1919年4月15日、日本の陸軍(12名)により20人余りが殺害された事件が起きてから100年になるのに合わせ、日韓親善宣教協力会所属のキリスト教徒17人からなる「謝罪団」が27日に提岩里の三・一運動殉国記念館を訪れ、その後、提岩教会の礼拝堂で「日本の過去の侵奪を深く謝罪します」などと書いた横断幕を掲げ、床にひざまずいて謝罪した、とのことです。

 

今回の尾山令仁先生の「謝罪行動」の問題点

 日本のキリスト教会における尾山令二先生のお働きや先生ご自身に対しては、青年時代から敬意を払っておりますが、この「謝罪」のお考えや行動は、違っているのではないかと考えます。

 日韓関係が非常に微妙で、時に険悪となっているこの時期に、このような形で行動されることは、尾山先生の思いとは裏腹に、真の意味での日韓の関係回復と「平和」には程遠い状況を作り出してしまうことになります。

“訪韓した牧師たちの行動は、今、正しいことなのか?(三・一運動と提岩里事件から100年) − 井草晋一 −” の続きを読む

週の真ん中ストレート(10)共産党…存在することすら許されない政党ー田口 望

反共主義
田口望
田口望

 

 

 

 

田口 望
大東キリストチャペル 教役者
大阪聖書学院 常勤講師
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- 論説委員

 

西ドイツにも迫った共産党の魔の手

旧ドイツ共産党旗
旧ドイツ共産党旗

 前回の週の真ん中ストレートでは、東ドイツの共産党が見せかけだけの柔軟路線で社民党と合併し、ドイツ社会主義統一党という政党をつくり、多くの弾圧や離散家族を生んだことを学びました。では西ドイツの共産党はどうなったのでしょうか?
西ドイツでも戦後まもなく共産党は再建され、国政選挙にも進出し5パーセント以上の得票率を得て、十数議席を得ました。今の日本共産党が得る得票率、議席数とほぼ同じです。しかし、西ドイツは東ドイツや戦前のワイマール共和国の轍を踏むことはありませんでした。

“週の真ん中ストレート(10)共産党…存在することすら許されない政党ー田口 望” の続きを読む

週の真ん中ストレート(9)警戒せよ!共産党が最近の戦術は終戦直後にドイツ社会主義統一党がしてたことと一緒! -田口望-

長らく東ドイツの政権党だったドイツ社会主義統一党の旗
田口望
田口望

 

 

 

田口 望
大東キリストチャペル 教役者
大阪聖書学院 常勤講師
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- 論説委員

歴史に学ぶことの重要性

 私は歴史を学び、そこから、日本の現状に警戒感を持つことは反対しません。むしろ必要なことだと思います。でもね、政治運動が好きな左翼のキリスト者は方はなんでいつも74年前(1945年)のドイツばかり引き合いに出すのでしょうか? なんでボンヘッファー(その時ナチスに逆らってヒトラー暗殺計画を実行した牧師)ばっかりなんでしょうか?
 1945年と今とを比べたら1945年5月まではナチスが政権党だったんですから、そこからばっかり学んでいたら現在の政権党たる自民党がナチスに見えて、そして安倍首相がヒトラーに見えて仕方ない事でしょう。 でもそれが、偏った見方なんです。たまには時計の針を1年進めて、73年前(1946年)のドイツと今の日本の現状を比較して類似点をみてみたらいかがでしょう?その時、ベルリンで何が起きていたか・・・

「その時に備えて」に備えて(2) ナショナルセンターの名を借りて政治的な冊子を出すこと自体が間違い -田口望-

ヴィクトリア女王一家(フランツ・ヴィンターハンター画)
田口望
田口望

 

 

 

田口 望
大東キリストチャペル 教役者
大阪聖書学院 常勤講師
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- 論説委員

日本福音同盟とは何ぞや?

 読者諸兄には日本のクリスチャンギョーカイ(業界)について詳しくない方もいらっしゃるでしょうから、ご存じな方には冗長な説明になること承知の上であえて解説しておきます。

 今回、天皇制に疑義を呈する冊子「その時に備えて」は日本福音同盟社会委員会の名によって出版されました。この「日本福音同盟」とは単一の教会名でも、教団名でもありません。小さな、日本のキリスト教界の中では極めて大きい団体であり、多くの教派が加盟しています。労働組合でいえば、労働者個人が、種々雑多な多くの企業別労働組合に加盟し、その企業別労組が、産業別の労働組合が加盟し、さらにその産別労組が加盟する組合として日本労働組合総連合会(連合)というの存在しますよね。その国中の労働組合の総元締めを「ナショナルセンター」といいますが、言ってみれば日本福音同盟というのは、日本のプロテスタント・福音派の教団教派の大部分が加盟するプロテスタント教団・教派版ナショナルセンターのような存在なのです。
(※ 以下、日本福音同盟はJEAと略する)

“「その時に備えて」に備えて(2) ナショナルセンターの名を借りて政治的な冊子を出すこと自体が間違い -田口望-” の続きを読む

『その時に備えて』に備えて(1) 信徒に罪を犯させるな! − 田口 望 −

田口望
田口望

 

 

 

 

田口 望
大東キリストチャペル 教役者
大阪聖書学院 常勤講師
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- 論説委員

『その時に備えて』が教会に頒布されることに備えよう

昨年11月に「その時に備えて」と題して日本福音同盟社会委員会から、本年5月に行われる天皇の御代替わりについて考える小冊子が出版されました。

 しかしながら、この冊子には多くの行き過ぎ、偏り、非キリスト教的な思想を内包するため、教会に分裂をもたらし、教会を離れる人も出てくるのではと私は考えています。そこで、この冊子に対する応答として、オピニオンサイト ソルティーに緊急連続寄稿をすることといたしました。
 事態は急を要すると私は考えます。なぜなら、

週の真ん中ストレート(8)共産主義はキリスト教系の異端思想からはじまった  −田口 望−

反共主義
田口望
田口望

 

 

 

 

田口 望
大東キリストチャペル 教役者
大阪聖書学院 常勤講師
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- 論説委員

日本のプロテスタントは歴史的に戦前、国家神道によって、弾圧をうけ辛酸をなめた過去があるので、いわゆる政治的な右の動きに対しては警戒を怠ることはありません。その一方で、左の政治的な動きに関しては日本の教会は歴史的に共産主義者に弾圧をうけたことがないので、驚くほど受容してしまっています。

世界的にはキリスト教は共産主義によって最も苛烈な弾圧を受け、(現在も世界中の共産主義諸国でクリスチャンは弾圧をうけ殉教しています。)左の政治的な動きに対して警戒をしているので、日本のキリスト教界の警戒レベルの低さは、異常であるといえましょう。

日本共産党というのは端的にいえばキリスト教の異端なんです。 “週の真ん中ストレート(8)共産主義はキリスト教系の異端思想からはじまった  −田口 望−” の続きを読む

週の真ん中ストレート(7)日本共産党のご飯論法 共産党が目指す「私有財産の簒奪と国有化」の野望を暴く  −田口 望−

反共主義
田口望
田口望

 

 

 

 

田口 望
大東キリストチャペル 教役者
大阪聖書学院 常勤講師
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- 論説委員

日本共産党は国会にも議席をもち、前委員長の不破氏などはスマイリング・コミュニスト(微笑する共産主義者)などと呼ばれ、人当たりがよさそうに見えるがために、リベラル政党の一つ化のように見えます。15年前には綱領を改定し、革命の文字も消え、ソフト路線をずっと打ち出しています。政治にほとんど興味のない人、あるいは、最近興味を持ち出した人などにとっては良い政策を掲げている清廉潔白な人たちに彼らがみえるかもしれません。しかして、その実態は、人類史上最も多くの人を殺めた、ソ連共産党をはじめとする往年の東側世界の共産主義政党の性質をそのまま色濃く残したままであり、西側諸国最大の規模を持つ、マルクス主義政党です。綱領においてはその意図を隠し言葉の言い換えでその意図を末端の党員や大衆には分からないようにする企図さえ見受けられます。

日本のキリスト教で、また日本社会全体が容共(共産主義の態度に明確な反対をしないまでも受容するような態度をとること)の雰囲気に流されつつあるのは、日本共産党の長期的な宣伝政策がある意味成功している証左です。

今回は日本共産党のご飯論法と題しまして、同党がいかに欺瞞的でかつ、私有財産の国有化という恐ろしい考えを今も堅持し将来において実効に移そうと目論んでいることを論駁していこうと考えます。

もって、自由で民主的な社会がこれからも維持されることをキリスト者として願ってやみません。

“週の真ん中ストレート(7)日本共産党のご飯論法 共産党が目指す「私有財産の簒奪と国有化」の野望を暴く  −田口 望−” の続きを読む

現在の「福音派」の一部の言動と行動は、本当の「平和主義」の探求なのか? −井草晋一− 

SALTY <再・論説>

 

 

井草晋一SALTY 編集長
・ピヨ バイブル ミニストリーズ 代表
・Piyo ePub Communications 代表
・近放伝 IT伝道委員会・委員長

『現在の「福音派」の一部の言動と行動は、本当の「平和主義」の探求なのか?』(2016年8月17日)

 2年前の 2016年 8/17 付で facebook に記した私のコメントですが、現在も同様の状況であると感じています。

その時の facebook記事に幾つかの書籍の紹介も加えて、ブログに掲載しております。この度、あらためて「SALTY」の記事として<「再録・再掲載」>のコーナーで掲載いたします。

<最近の社会的動向>
・2015年9月17日 「平和安全法制関連2法」参議院本会議にて成立
・2017年6月15日 「改正組織犯罪処罰法」参議院本会議にて成立

なお、電子書籍(ePub):『平和の全人的理解に向けて』 ドルトン・ライマー著(注*1) は、私のブログから無料でダウンロードできます。(PDFファイルも)
< Windows PC の WEBブラウザ:Google Chrome の Readum でも読めます。>

“現在の「福音派」の一部の言動と行動は、本当の「平和主義」の探求なのか? −井草晋一− ” の続きを読む