平成30年1月25日
(首相官邸のホームページより)
安倍晋三元総理大臣殉職に対する家族会・救う会声明
ライフワークとして北朝鮮拉致問題に取り組んできた安倍晋三元総理大臣(以下、安倍総理と呼ばせていただく)が襲撃され殉職された。拉致というテロと戦ってきた安倍総理がテロに遭うという事態がなぜ起きるのか。悔しくて悲しくて言葉にならない。
平成30年1月25日
(首相官邸のホームページより)
ライフワークとして北朝鮮拉致問題に取り組んできた安倍晋三元総理大臣(以下、安倍総理と呼ばせていただく)が襲撃され殉職された。拉致というテロと戦ってきた安倍総理がテロに遭うという事態がなぜ起きるのか。悔しくて悲しくて言葉にならない。
<写真> 中央:家族会の飯塚繁雄代表と安倍首相
(2019年2月19日 首相官邸にて撮影)
西岡力
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- 主筆
救う会(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)会長
国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授
西岡力 / 2021.12.20 (月)
12月18日、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)前代表の飯塚繁雄さんが亡くなった。83歳だった。飯塚さんは拉致被害者田口八重子さんの長兄だ。初代家族会代表の横田滋さんの後を継いで2008年から14年間、家族会代表を勤めた。横田さんの代表在任期間は10年8カ月だったから、それよりも長い年月、拉致被害者を取り戻すための国民運動の先頭に立っていたことになる。
6月8日、川崎市にある中野島キリスト教会で行われた横田滋さんの葬儀で、西岡力(SALTY 主筆)が語った「滋さんの思い出」です。
西岡力
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- 主筆
救う会(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)会長
私もキリスト者の末席を汚す者ですので、聖書の言葉をまず引きます。
新約聖書エペソ書2章8〜10節
あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです。それは、自分自身から出たことではなく、神からの賜物です。
行ないによるのではありません。だれも誇ることのないためです。
私たちは神の作品であって、良い行ないをするためにキリスト・イエスにあって造られたのです。神は、私たちが良い行ないに歩むように、その良い行ないをもあらかじめ備えてくださったのです。
滋さんとお目にかかって23年以上が経ちます。滋さん、早紀江さんご夫婦と、日本全国そして米国、韓国などさまざまなところにご一緒させていただきました。その中で、日曜日にあたり、なおかつ少し時間の余裕があるときは早紀江さんと近所の教会に行ったり、ホテルにて二人で聖書を開き祈る時をもつことがありました。そのとき、滋さんはあまり良い顔をされませんでした。
「早紀江がキリスト教を信じることは、それがなければ悲しみのため精神がおかしくなったかも知れないから良かったと思う。しかし、自分は信じない。神がいるならなぜ、愛する娘を突然奪うこのような不条理を許しているのか。どの神さまでも拝んだらめぐみを連れてきてくれるなら拝みます。神は弱い人間が心の安定を図るために拝むものだ。一番苦しいのは北朝鮮にとらわれている娘だ。彼女が苦しんでいるのに、父である自分だけが宗教に頼って心の安定を得たら申し訳ない」
このような趣旨のことを話されるのを何回か聞いたことがあります。ただの人間にしか過ぎない私には、なぜ、神さまがめぐみさんと横田滋、早紀江ご夫妻にこのような過酷な試練を与え、いまだに解決を与えないことについて、理由を説明できません。わからないことの方が多いです。しかし、滋さんがキリストを信じて洗礼を受けられました。それは滋さん本人や早紀江さんなどの努力によるものではありません。滋さんが良い行いをしてきたことへの報いでもないです。ただ、不思議な神さまの賜物、プレゼントでした。
しかし、聖書は言います。人にはこの世でなすべき良き行いがあらかじめ備えられている。滋さんにとってそれは強いられた「良い行い」だったかもしれません。しかし、その道を勇敢に戦い抜きました。よくやった、もうこれくらいでいいよ、天国で休んでめぐみさんを待ちなさいと神さまに言われて、天国に旅立ちました。
西岡力
日本キリスト者オピニオンサイト
-SALTY- 主筆
「救う会」 会長
(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)
米朝首脳会談の数日前である6月8日、韓国の拉致被害者家族会がソウルで、「北朝鮮政権の不法拉北・拉致問題解決のための13ヶ国国際共助対処方案発表会」と題する国際会議を主催しました。私も参加し発表しました。そこでなされた韓国人拉致被害者家族の訴えが心を打つものでしたので、全文を日本語にしました。また、同会議の決議もつけておきます。
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2018.6.8
朝鮮戦争北朝鮮拉致被害者家族協議会
理事長 李 美一
6月12日の米・朝首脳会談を前にして準備いたしました「北朝鮮政権の不法拉北・拉致問題解決のための13ヶ国国際共助対処方案発表会」に参加して下さった国内外の来賓の皆さま、心より感謝申し上げます。 特にお忙しい中にも祝辞を述べるために参席くださった金錫友・元統一部次官に感謝の言葉を申し上げます。
西岡力
「救う会」会長
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- 主筆
— 北朝鮮のいう「朝鮮半島の非核化」は米韓同盟の解体 —
トランプ政権は金正恩に対して、すべての大量破壊兵器の短期間での全面廃棄を求めている。トランプ大統領はボルトン補佐官らが主唱していた「リビア方式」という用語を否定した。その上で、カダフィは大量破壊兵器廃棄を実行したが内乱により殺されたことをあげて、金正恩が大量破壊兵器廃棄を実行すれば安全と繁栄を保証するとした。しかし、もし実行しなければリビアのように金正恩も滅ぼされる、と警告した。それが「トランプ方式」だ。
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西岡力
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- 主筆
「救う会」 会長
(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)
私は北朝鮮に拉致された日本人を救う国民運動のリーダーとして、朝鮮学校への地方自治団体からの補助金を中止すべきだと訴え続けてきました。今年(平成30年)の「家族会(*1)」・「救う会(*2)」の運動方針でも、「朝鮮学校に対する自治体補助に対して、拉致に関する教育内容の観点などから反対する。各自治体への運動を継続強化する。朝鮮大学校の各種学校認可取り消しを求める運動を行う」ということを決めました。