世界軍人クリスチャンの会『2019年 東アジア大会』
「証し」 8月31日(金) 08:30ー09:20
井草晋一
日本メノナイトブレザレン教団
武庫川キリスト教会 協力牧師
ピヨ バイブル ミニストリーズ 代表
コルネリオ会 教職顧問(関西地区)
主の両腕における連携と連帯による平和づくり
兄弟姉妹の皆様、おはようございます。私たちの主イエス・キリストの御名を賛美いたします。
私は、井草晋一と申します。
日本メノナイトブレザレン教団の牧師で、大阪の近く(兵庫県尼崎市)の武庫川キリスト教会の協力牧師を担当しています。メノナイトブレザレン教会は、歴史的平和教会の一つです。
2005年から「日本防衛関係キリスト者の集い(コルネリオ会)」の教職顧問を担当しています。
最初に、私の家族を紹介いたします。私の妻は、井草和子と申します。私たちには二人の息子があります。
長男は恵一と言い32才です。陸上自衛隊の隊員であり、8年前の2011年2月から8月までの7ヶ月間、ハイチの震災復興のために350人のPKOメンバーの一人として派遣されました。
次男は聖二といい、30才です。 2010年の9月に、アメリカのカンザス州ウィンフィールドで開催された「世界フィンガーピッキング・スタイル ギターコンテスト」でトップ5を受賞しました。現在、プロのギタリストとして活躍しています。
今朝、ペテロ第一の手紙4章7節から13節のみ言葉から、「主の両腕における協力と連帯による平和づくり」というテーマで、メッセージを分かち合わせていただきたく思います。
第一に、「神の栄光のための奉仕」です。
7節から11節を読みます。
4:7 万物の終わりが近づきました。ですから、祈りのために、心を整え身を慎みなさい。
4:8 何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです。
4:9 不平を言わないで、互いにもてなし合いなさい。
4:10 それぞれが賜物を受けているのですから、神の様々な恵みの良い管理者として、その賜物を用いて互いに仕え合いなさい。
4:11 語るのであれば、神のことばにふさわしく語り、奉仕するのであれば、神が備えてくださる力によって、ふさわしく奉仕しなさい。すべてにおいて、イエス・キリストを通して神があがめられるためです。この方に栄光と力が世々限りなくありますように。アーメン。
第二に、「神の栄光のための苦難」です。
ペテロは、続いて語ります。
4:12 愛する者たち。あなたがたを試みるためにあなたがたの間で燃えさかる試練を、何か思いがけないことが起こったかのように、不審に思ってはいけません。
4:13 むしろ、キリストの苦難にあずかればあずかるほど、いっそう喜びなさい。キリストの栄光が現れるときにも、歓喜にあふれて喜ぶためです。
最初に、私は皆様の助けと祈りのゆえに、心より感謝いたします。
私たち日本人は、2011年3月11日に起きた「東日本大震災」において、世界中の大勢の人々から深い愛と励ましを受けました。それは、クリスチャンであるか否かを問わず、世界中の国々の人々から頂いた愛と援助のことです。
私たち日本人は、「その日」のことをあたかも昨日のことのように、鮮やかに思い出すのです。
世界中の人々がテレビの報道などで知った、「東日本大震災」の大地震と津波の恐るべき災害です。
私は思いますに、これは「世の終わりの時が近づいている」という、神様からのメッセージでもあります。それゆえ、今日の聖書のみことばを祈りつつ真剣に受け止める必要があります。
「その日」、私たち日本人は、特に、東日本の太平洋に面する三陸海岸の人々は、三重の災害に直面しました。地震と津波と原子力発電所の放射性物質の拡散事故です。
この地域の人々は、「福島第一原子力発電所」の放射能漏れ事故によって、放射能汚染に直面しました。
しかしながら、このような緊急事態の只中にあっても、私たちは聖書のメッセージから大きな希望を見いだすことができます。
ペテロは、覚えておくべき大切なみ言葉として、次のように語ります。
「それぞれが賜物を受けているのですから、神の様々な恵みの良い管理者として、その賜物を用いて互いに仕え合いなさい。」(4章10節)
ここに、「シャローム!」、「平和!」をつくり出すための大切なポイントがあります。
恐るべき大震災と津波、そして放射能漏れ事故の後、この三陸海岸(東日本)の地域では大勢の消防士、警察官、自衛隊の隊員たちが津波の生存者たちと共に救援と救助活動を展開しました。米軍の海軍、海兵隊、空軍の「トモダチ作戦」と連携し、また、多くの国々から派遣された災害救助隊と共に。
*『トモダチさくせん』(英語: Operation Tomodachi オペレーション・トモダチ)は、「東日本大震災」の災害救助、救援、復興活動におけるアメリカ軍の作戦名の一つ。アメリカ海軍・海兵隊・空軍が連携し、統合軍の形態を執って活動した。作戦には 2万4000人の将兵、190機の航空機、24隻の艦艇が参加し、9000万ドル(約76億円)の費用が計上された。(期間:2011年3月12日〜5月4日) <参考:Wikipedia>
「主の両腕における協力と連帯による平和づくり」は、この時代、この新たな世紀にあってとても重要な課題であり、注目すべき事柄です。
私は、単に自然災害や民族紛争の領域だけに適応するのではなく、キリスト者としての世界宣教、それは、人々を死から永遠のいのちに救い出すという目的においてであると気付かされます。
それはまさに、「平和をつくりだす」ために、主の右の手の人々(それは、軍人キリスト者 / 剣を委ねられた者たち)から、主の左の手の人々(無抵抗主義のキリスト者/ メノナイトやアナバプティストの働き人たち)に至るまでの連携した働きということです。
「主の両腕における協力と連帯による平和づくり」のチャレンジのゆえに、主の御名を褒め称え、また、父なる神に感謝を捧げます。
また、陸軍、海軍、海兵隊、空軍などの軍人としての皆様や息子さん娘さん、またお孫さんたちのために祈ります。
皆様のお働きの上に、福音宣教と平和つくりの上に、また、特に皆様のご家族や教会のメンバーの皆様の上に、神様からの豊かな祝福がありますようにと、お祈りいたします。アーメン。
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- 『主の両腕における連携と連帯による平和つくり』
- 日時:2019年8月31日(土)
2019年AMCF 東アジア大会(横浜)
・証し/ 横浜オンヌリ教会にて