あなたの心に!「キリスト教の電子書籍」〈1〉 −井草晋一−

●キリスト教会における「電子書籍」による新たな文書伝道の発展のために

 

 

井草晋一

ピヨ バイブル ミニストリーズ 代表
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-  編集長
日本メノナイトブレザレン教団 牧師

“Piyo ePub Communications” 代表

 

 昨年(2017年)の6月より “Piyo ePub Communications” から電子書籍として出版されている先生方に、『Piyo ePub ニュース(著者版)』を配信しています。
(現在、 No.7)

この度、電子書籍の紹介と啓蒙のために、少し手直しして、SALTY で連載記事<あなたの心に!「キリスト教の電子書籍」>として紹介してまいります。
どうぞ、ご期待ください。

先日、礼拝メッセージの御用に伺った教会の礼拝で、70代の役員の方が、聖書朗読の時にだいぶ苦労をされていました。

タブレットなどを用いて、電子書籍版やアプリ版の「新改訳聖書 2017」で聖書朗読されると、だいぶ楽ではないかな?

また、キリスト教のわかりやすい伝道用の小冊子や信仰良書が電子書籍として次々と発売されると、キリスト教会の現状の打開や宣教の拡大に大きく寄与するのではないかな?、と思わされました。

 ちなみに、2016年の12月に発売した、大橋秀夫先生(クライスト・コミュニテイ 顧問牧師)の著書『はじめてのキリスト教』は、一般の方々も購入されているためか、販売数がとても多いです。(2018年7月までの累計)

1年7ヶ月の間に、86冊です。

 *昨年の11月に “Piyo ePub Communications” としての配信(販売)が承認された、「Google Play ブックス」ですが、Android OS 搭載の「スマホ」利用者も多いために、今後、一般の方々のダウンロードは、大幅に拡大するものと思われます。
「Google Play ブックス」は、「Apple iTunes Store」や「Amazon Kindle ストア』と比べると、<後発>なのですが・・・。

Amazon と Google で、日本語の「電子書籍」は、<寡占状態>になるのかもしれません。

Apple のiTunes Store(iBooks Store)での日本語書籍の販売がそれほど伸びていないのは、ちょっと、残念!ですね。

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*電子書籍の編集・制作の現状と出版の動向

1. 現在、クリスチャン、一般の方を対象とした、キリスト教の「電子書籍」の直接的な購入は、まだまだ少ないようです。
例えば、週に5〜6冊販売されただけでも、 Amazon Kindle ストアの「キリスト教・ユダヤ教」のジャンルでの「新着ランキング」のトップに、また、「売れ筋ランキング」のトップ50位以内に入ってきます。
(Amazon Kindle ストアの「ランキング」は、一時間ごとに更新されます。)

 その意味では、やはり、クリスチャンや教会からのメールや facebook などでの「紹介」がクリスチャン、未信者の方や求道者の方々に<届く>ように感じられます。

●2016年8月のに出版した電子書籍

 『キンポーデンの心のハチミツ』
  (近畿福音放送伝道協力会 編集)

2. 2016年の 12/30 に出版した大橋秀夫先生の『はじめてのキリスト教』(5出版社のサイト)は、当初、週に5〜6冊くらいのペースでダウンロードされていました。(2017年3月〜6月の平均)
わかりやすく、興味を引く「書名」「や「タイトル」は、人々の「目」にとまるようです。

3. キリスト教界における、キリスト教文書の「電子書籍」としての配信(販売)については、今の所、ほとんど(?)知られていないか、あるいは、「電子書籍」で<読む>ことが「認知」されていないのかもしれません。
しかし、クリスチャンの「若者」たちは、スマホで、自分の好きな漫画(コミックス)や若者向きの小説などを読んでいるのではないでしょうか。
各電子書籍の出版サイトでは、そのような「電子書籍」が溢れかえっています。

4. 日本の「電子書籍 業界」では、2012年が「日本の電子書籍<元年>」と言われましたが、私(井草)自身は、2017年がキリスト教界の「キリスト教の新たな文書伝道」の<元年>と希望を持っています。

<参照>
『待った無し! キリスト教会の出版革命「電子書籍」』

5. もしかすると、最初に、クリスチャン向けの「信仰良書」や、デボーショナルな本、牧師や教会リーダー向けの「小論文」、「信仰の成長のための本」なども、優先的に「編集・制作・出版」することも、新たな「キリスト教文書」としての「電子書籍」の理解と拡大のために良いのかもしれません。
特に、日本的な精神、文化、歴史の中に生きる人々への「証や福音宣教への備え」となる伝道的な「電子書籍」が待ち望まれているように思われます。

6. Amazon Kindle ストア では、「いのちのことば社」の「電子書籍」は46冊で、直近の一年で、6冊の出版状況です。
電子書籍の制作・出版の業者への委託費用(コスト)と、購入者(購入数)からの各出版サイトからのロイヤリティ収入の関係で、初期のコストの回収さえもままならない状況ですので、ほとんど「電子書籍」の出版は停滞している「現状」なのかもしれません。

7. 昨年(2017年)の6月に出版した山出正一先生の著書『日本メノナイト教会宣教史』については、MB(日本メノナイトブレザレン教団)やメノナイト各派の教団以外の牧師数人から、「この内容で、200円でよかったのですか?」との好評、励ましの言葉をいただいています。

牧師たちは、結構 Amazon Kindle ストア などから英文の「電子書籍」や日本語のものなどを購入されている方々がおありのようです。

8. 大橋秀夫先生の『ゆるすということ』、亀井俊博先生の『人生の味わいフルコース』」は、90日間の Amazon Kindle の「独占販売」(KDPセレクト)を設定し、当初の5日間の「無料キャンペーン」を設定しました。

 通常のダウンロード数(購入数)とは別に、出版時に「KDPセレクト」を選択している場合、Kindle unlimited(読み放題:月額 980円)を利用されている方々の無料購読が存在しています。
(読まれたページ数に応じて、Amazon の Ku/Kol 基金からロイヤリティが支払われます。)

 ネットで検索すると、この KDPセレクトは、Amazon が提示しているように、「販売の促進」につながる場合もあるようですが、「とりあえず、購入(ダウンロード)しておこう」という感じで、後に読まれているケースもあるようです。

9. 山出正一先生の『日本メノナイト教会宣教史』は、出版サイト5社(セルフ・パブリッシング対応)からの配信としています。
2007年6月1日の配信時から本年5月末までの累計は、48冊(5社)となっています。
「電子書籍」として、定価:100円、あるは、200円とする場合、Amazon の独占販売ではなく、電子書籍の配信5社からの同時・有料配信(販売)が良いように思われます。

10. 出版された先生方には、現在、4ヶ月ごとの販売傾向のご報告(メール)と、各社からのロイヤリテーを郵便振替にて送金させていただいています。
・出版社によってロイヤリティは、定価の35%、50%、75%など。
・”Piyo ePub Communications” として、ロイヤリティの 20%を「ePub管理費」として受領。
また、『電子書籍の制作・出版・管理に関する「覚え書」』を作成し、相互に保管いたします。(・電子書籍の制作費、5社での管理費、管理期間、ロイヤリティなど)

 

 

*なお、今後の出版予定は以下のとおりです。

・『キンポーデンの心のハチミツ』(第2巻):2016〜2020年)
—–> データ(メッセージ)追加型の電子書籍
(近畿福音放送伝道協力会 編集)

・『まれびとイエスの神 [講話]   〜脱在神論的「人間関係の神学」物語〜』
(亀井俊博 著)

「セルフパブリッシング」に対応している、5社からの出版(配信)です。
Amazon Kindle ストア

楽天ブックス(Kobo)

・Apple iTunes Store(iBooks)

・Google Play ブックス

・Book☆Walker(角川・他)

*現在、牧師の先生方や牧師の推薦を受けた教会員の著書に限定して「電子書籍」の編集・制作と配信(5社より)を行なっています。

“Piyo ePub Communications” の代表者(井草)が「高品質の電子書籍をすべての人に」をモットー(標語)に、実務の可能な範囲で順次「電子書籍発行」のご要望を承っています。

 

Piyo Bible Ministries

Piyo ePub Communications

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