→ 第2回 より
シリーズ寄稿、「反日」とは何かの最終回です。
第1回では、辞書的意味について調べました。その結果、「反日」とは「(韓国・中国の主張に則って)日本に悪意や反感を持つこと」という定義が見えてきました。
第2回では、言及的意味について調べました。その結果、国内の背反行為のことも反日であるという解釈が妥当だったとしても、キリスト教信仰によって国会議員が偽証したり公務員が隠蔽をしたりする事例がないため、「キリスト教界の」という文脈においては共通認識による特定性が生まれず、言及的意味が成立しないことが分かりました。
最終回となる第3回では、包含関係について考えていきます。包含関係とは数学の概念で、ある集合が他の集合の部分集合であるとき、二つの集合の間に成り立つ関係のことです。「反日」という言葉のイメージと実体がどのような関係性にあるのかを話していきます。