大いなる希望と新たな福音宣教(その1) −井草晋一−

写真:「ペテロ召命教会」 写真提供:額賀ひとみ
「聖書とパンダリングローズ」 「教会成長読本」

 

ピヨ バイブル ミニストリーズ
代表 井草晋一

SALTY論説委員
Piyo ePub Communications 代表
日本メノナイトブレザレン教団
武庫川キリスト教会 協力牧師

大いなる希望と新たな福音宣教(その1)

一つの論説の紹介:『衰退する教会への “11の希望の兆し”』

バブル経済の実質的な崩壊(*1)から32年、そして、2020年1月から3年余りにわたった新型コロナウィルスの世界的なパンデミック(*2)による社会・経済の低迷から、早くも5年が過ぎようとしています。

(*1)バブル経済の崩壊:1990年末に大蔵省(現・財務省)が金融機関に通達した土地関連融資の「総量規制」と、不動産・建設業・ノンバンク向け融資の実態報告を求める「3業種規制」を引き金として、1991(平成3)年から始まり、その後、長期にわたり日本経済は低迷状態に陥った。)

(*2)世界保健機関(WHO)は、2023年5月5日、新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言を終了すると発表。日本では、同年5月8日から、新型コロナウイルス感染症について、感染症法上の位置付けが2類相当から5類感染症に変更された。

日本のキリスト教会の現状

このような社会情勢の中で、あらためて日本のキリスト教会の現状を見ると、北米の教会やヨーロッパの教会の現状にすこしづつ似てきているように感じられます。あるいは、そのすぐ後を歩んでいるのではないかと思わされます。
その意味するところは、多様な価値観を標榜する時世の流れの中で、キリスト教信仰の良き遺産や聖書に根差した価値観が次第に顧みられなくなっていくという現実です。その行き着く先は、まさに「停滞」を通り越して「衰退」の危機ではないでしょうか。

けれども、長いトンネルの中を歩んできた日本の教会、また、キリスト者一人一人であるかもしれませんが、今こそ、大いなる希望と新たな福音宣教の働きや領域が輝きを増して目前に広がって来ています。

「大いなる希望と新たな福音宣教」について、一つの論説(『衰退する教会への “11の希望の兆し”』)と一冊の書籍(『教会成長読本』)をご紹介します。

この論説と書籍は社会の中の「教会」が中心テーマです。「停滞や衰退」といった課題や内容を取り扱い、その中からの希望と復興を、また、具体的な取り組みへの洞察に富んだ示唆や提言が記されています。

キリストの体「教会」の一員とされ、それぞれの領域や働きの場で責任が委ねられている皆様、また、社会の中のさまざまな組織の代表や各部門の責任者、職場のリーダーとしての皆様に、ぜひ、ご一読いただければ幸いです。

 

大いなる希望:『希望の兆し』

以下は、少し前(7月頃)に、facebook の一人の牧師から教えていただいたサイトの論説です。

「11のサイン(兆し)」の一つ一つを心に留めて、歩み出したいものです。

https://www.pastorscenter.org/blog/11-signs-of-hope-for-a-declining-church/

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11 Signs of Hope for a Declining Church

CHUCK LAWLESS | JULY 04, 2024

『衰退する教会への “11の希望の兆し”』

チャック・ローレス|2024年7月4日

北米の多くの教会は、停滞しているか、衰退している。このような現実を踏まえ、多くの教会指導者は今日、希望の兆しを必要としている。

以下は、私がこれまで見てきた、停滞期を乗り越えて成長した教会における兆候である。

1. リーダーが聖書を説いている。

数的成長は御言葉を説教しなくても起こり得るが、真の個人的変革や信徒的変革は御言葉を離れては起こらない。私が見てきた苦境にある教会が健全な変化を経験したのは、御言葉を宣べ伝える指導者に導かれていたからだ。

2. 誰かが祈っている。

それがリーダーの場合もあれば、他の教会員である場合もあるが、誰かが教会が好転するように神に懇願している。私は、何年もの間、教会のために毎日祈っている教会員に会ったことがあるが、彼らはその献身を決して揺るがさなかった。

3. 指導者たちは喜んで真実と向き合っている。

リーダーが “このままでは私たちの未来は死だ “と認めない限り、このような教会が新しい命を経験するのを私は見たことがない。

4. リーダーは成長に責任を持つ。

この看板が物議を醸すものであることは承知しているし、リーダーが自分たちだけで成長を生み出せると言っているわけでもない。また、成長の欠如の責任はリーダーだけにあると言いたいわけでもない。私は単に、私が見てきたことを報告しているだけだ。ターンアラウンド(方向転換、好転する)教会の牧師は、”この教会を衰退から導くのは私の責任だ “と判断する。

5. リーダーはまだ成長へのビジョンを持っている。

リーダーのビジョンは落胆によって曇っているかもしれないが、彼の心にはまだある。キリストが教会を建ててくださるという彼の信念は、教会衰退の時を経てもなお強く保たれている。

6. 誰かが伝道している。

多くの場合、このような教会ではリーダーが主要な伝道者であるが、必ずしもそうではない。霊的な炎に燃えている一般信徒が先頭に立つこともある。誰かが神と教会について福音を語れるほど興奮している限り、希望は存在する。

7. リーダーは誰かに投資しているのだ。

信徒数の減少は、時に精神的な消耗を招き、リーダーは個人的な他者への働きかけに失敗する。しかし、私が見てきた再生教会では、リーダーは少数の信者に継続的に投資している。

8. 教会はまだ地域社会に手を差し伸べている。

その努力はかつてほど強力ではないかもしれないし、信徒の参加も少ないかもしれないが、誰かがまだ外に向かって考えている。教会を変えるには、大宣教命令に従順な人が数人いればいい。

9. 誰かがグローバルなビジョンを持っているのだ。

数年前、私はある衰退しつつある教会の相談に乗ったことがある。その教会は国際的なパートナーシップを持っていたが、地元での伝道活動はほとんど行っていなかった。その教会の指導者の何人かは、世界中の特定の人々に対する情熱を持っていた。私たちのコンサルティングを通して、そのような人々が自分たちの町にも住んでいることを知ると、教会は地元で考えるようになり、徐々に好転が始まった。

10. 会員たちは今でも友人を教会に招いている。

ゲスト(非会員?)に戻って来てもらうのは難しくなっても、教会の人たちは他の人たちを礼拝に招くのに十分興奮している。

11. 指導者たちはあきらめようとしない。

率直に言って、教会の再建は容易ではありません。正直な評価は痛みを伴います。失敗を認めることは個人的なことである。変化は疲弊させ、変化はさらなる混乱を引き起こすかもしれない。しかし、私が見てきた教会の再建には、あきらめないリーダーがいる。

あなたはどのような兆候を見て、希望を感じましたか?

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チャック・ローレス

チャック・ローレスは、ノースカロライナ州ウェイクフォレストにあるサウスイースタン神学校の博士課程学部長兼霊性養成・ミニストリーセンター副学長であり、伝道と宣教の教授も務めています。また、南部バプテスト連盟国際宣教委員会の神学教育ストラテジスト・チームリーダーでもある。

ケンタッキー州ルイビルにある南部バプテスト神学校で伝道学/教会成長の修士号と博士号を取得。それ以前は、オハイオ州の2つの教会で牧師を務めた。カンファレンスのリーダーであり、『Discipled Warriors』、『Putting on the Armor』、『Mentor』、『Nobodies for Jesus』、『Spiritual Warfare in the Storyline of Scripture』(共著)などの著書があるローレス博士は、弟子訓練と指導に強い関心を寄せている。

ローレス博士と妻のパムは結婚して30年以上になり、ノースカロライナ州ウェイクフォレストに住んでいる。

About

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

(DeepL で翻訳)

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<続く>

大いなる希望と新たな福音宣教(その2)

一冊の書籍の紹介:『教会成長読本』(改訂版) 大橋秀夫著

2024年 9月6日「電子書籍」発売
同、9月20日「POD版』(プリント・オンデマンド=印刷本)発売
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