『拉致問題最新情勢』 講演会・懇親会 開催! −SALTY−

写真:福音宣教協力会 懇親会 会場:VIP関西センター礼拝堂

福音宣教協力会 懇親会 開催!

VIP関西センター

西岡力教授(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長)を迎えて、福音宣教協力会主催による「拉致問題最新情勢」の講演会と懇親会が、6月30日(月)午前11時から午後2時まで、VIP関西センター9階礼拝堂にて開催されました。 

賛美リード 北山奨牧師
司会 菅原亘牧師

北山奨牧師の賛美リードで始まった講演会では、菅原亘牧師(神戸キリスト栄光教会)の司会で、大久保みどり牧師(主イエスキリスト教会)の祈祷、福音宣教協力会委員長の村上好伸牧師(カリスチャペル)の挨拶がありました。

祈祷 大久保みどり牧師
挨拶(奨励) 村上好伸委員長

村上委員長は、「お互いに一緒に集まるということは、神の恵みであり励ましであります。今、私と同じ年代の横田早紀江さんや拉致被害者とその家族のことを思います。先が見えない中で、私たちは祈りをもって応援すること、また、祈りは大きな力であることを、あらためて覚えるものです。早紀江さんたちは、多くの場所で、大勢の方々の祈りによって支えられて今日まで来られたと思うのです。」と語られました。

講師 西岡力 教授 (冊子:「北朝鮮による日本人拉致問題」、「すべての拉致被害者の帰国を目指して」)
講師 西岡力先生

講師 西岡 力
麗澤大学特任教授、北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長、前東京基督教大学教授、日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- 主筆、基督聖教団練馬教会会員)

西岡力教授は、『拉致問題最新情勢』の講演の中で、第2期トランプ政権は拉致問題解決の好機であること、また、北朝鮮のウクライナ派兵が障害となっていることなどを、会場で配布された講演の資料や、政府の拉致問題対策本部発行の「北朝鮮による日本人拉致問題」、「すべての拉致被害者の帰国を目指して」のA4判冊子をもとに解説し、拉致被害者とその家族の思いを胸に、熱心に語られました。

第一次トランプ政権の時には、当時の安倍晋三首相は、トランプ大統領とゴルフカートの中で長時間にわたって拉致問題と拉致被害者と家族の苦しみを伝え、被害者の早期帰国への協力を得ることができたこと、また、直接に安倍首相から聞いたことなども紹介し、日本のその後の各首相と政府の取り組みなどをわかりやすく話されました。

「今年の1月、第二次トランプ政権が発足したことにより、再度、拉致問題解決の好機が訪れたと判断した「家族会(北朝鮮による拉致被害者家族連絡会)」と「救う会(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)」は、2月に「新運動方針(*1)」を決めて「親の世代の家族が存命のうちに全拉致被害者の即時帰国を実現せよ」と政府に求める全国的な署名活動に取り組んでいる。」

新運動方針(*1):2025-2/26
「親の世代の家族が存命のうちに全拉致被害者の一括帰国が実現するなら、我が国が人道支援を行うことと、わが国がかけている独自制裁を解除することに反対しない」「親の世代の家族が被害者と抱き合うことなしに拉致問題の解決はない。もし、この期限内に全拉致被害者の一括帰国が実現しなかった場合、私たちは強い怒りを持って独自制裁強化を求める」

「北朝鮮は今までも、強い圧力を受けた時だけ、話し合いに応じてきていた。ブッシュ大統領の時の「テロとの戦争」(2001年)における「テロ支援国家の指定」がされた後の「小泉訪朝」(2002年)など。
また、2017年には、トランプ大統領は国連で、当時13歳だった横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されたことに言及し、2018年シンガポールで、2019年ハノイでの「米朝首脳会談」では、金正恩総書記と会い、核問題の解決について話し合っていた。
核には核しか抑止できないという、今の世界の現実がある。しかし、今年5月に家族会・救う会で訪米した折には、トランプ政権としても、この拉致問題に取り組むとの返答を受けた。」

「拉致問題の解決には、ウクライナに対するロシアの侵攻から始まった戦争やイスラエルとイランの戦争といった中東問題など、国際政治が連動して繋がっており、大きな影響を与えている。今、拉致被害者の親の世代で健在なのは横田早紀江さんお一人となられた。89歳で、健康上の課題も抱えておられる。
ぜひ、拉致被害者の全員帰国のために、神の栄光が現されるように引き続き祈りと支援をお願いしたい。」

講演の後の質疑応答の時には、出席者の一つ一つの質問に対して、北朝鮮の社会情勢なども含めて、ていねいにわかりやすく説明されました。

参加者からの質問(Q&A)
神戸照明牧師と菅原亘牧師

・神戸照明牧師の紹介
講演会後には、司会者より 神戸照明(てるあき)牧師(グレイスライフチャーチ協力牧師)の紹介がありました。
「この度、国政(参院選)に挑戦するにあたり、与えられているビジョンと取り組んでいきたい領域は、特に、子どもの自殺、不登校などで辛い思いをしている子どもたちや人々のために「もう一度立ち上がれる道がある」を心に、福祉の充実、農業・林業の再興のために尽力していきたい。」

そのほか、各超教派の働きの報告と紹介がありました。

・『2028年 ラブ・ソナタ大阪』
実行委員長 金沢泰裕 牧師(大阪弟子教会)
日時:2028年 秋

・『救いと癒しの大聖会』
講師 ウォン・ジュンサン宣教師
    (韓国バプテスト総会、金海ハヌル門教会派遣宣教師)
  大会長 村上好伸 牧師(カリスチャペル)
日時 2025年11月4日 10:00〜17:00
会場 大阪中央公会堂(中集会場)

・『西日本ウィル・グラハム セレブレーション』
  講師 ウィル・グラハム
  実行委員長 大橋謙一牧師(クライストコミュニティ)
日時 2026年 5月9日(土)〜10日(日)
会場 Asue アリーナ大阪(大阪市中央体育館)

 

懇親会(昼食会)

金子道仁牧師

8階のホールで開かれた「懇親会(昼食会)」では、金子道仁牧師(グッドサマリタンチャーチ)から、神戸照明牧師の紹介と国政の場で共に働きを進めたい、特に、福祉分野での働きを期待しているとのとの熱い思いが語られました。

「国政の場で教育改革に深く関わってきた中で、高校の授業料無償化と共に、思わされていることがあります。『全国どこでも多様で質の高い教育機会を確保』するためにも、地域の教会がそのような学びの場や通信制の高校などの学びの場をぜひ、提供してください。」とのアピールは、参加者一同の心に響いたことでしょう。

2025-0630_金子道仁牧師と神戸てるあき牧師

最後に、参加者の自己紹介の後、互いの親しい歓談を終えて散会しました。

懇親会(昼食会)  VIP関西センター 8階

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取材記事:SALTY関西取材班(井草晋一)
2025-7/3