・写真:「キダチタバコ」(通称:からし種)
ピヨ バイブル ミニストリーズ
代表 井草晋一
・SALTY 論説委員
・日本メノナイトブレザレン教団
武庫川キリスト教会 協力牧師
・コルネリオ会教職顧問(関西)
「キダチタバコ」の開花時期(5月〜10月)、ご注意ください。
針でついたように小さな黒い種なのですが、成長すると2〜3メートルほどにもなることもあり、現地のガイドさんや土産物店で『からし種』として「しおり」などに入れて販売されたり、採集された種などを持ち帰ってくる方も多いです。
■ 一番の問題点、とは?
日本でも中毒例が報告されています。
以下は、「東京都薬用植物園」での説明と注意書き、及び「日本の中毒例」です。
■ 毒性のある帰化植物を広めてしまっている問題
と同時に、イスラエル旅行の記念や、イスラエルに自生する植物に対する愛着があるので、結果的にクリスチャンが毒性のある帰化植物を広めてしまっている、と言う課題もありますね。
私も、イスラエル旅行をした方から、この、いわゆる「からし種」の小さな実の入った「しおり」(パウチしたもの)をいただきました。
だいぶ前から、あるいは、ここ10〜20 年くらい前からの「観光紹介用」の問題点なのでしょう。
また、道路脇や空き地などで自然に見かけるような「帰化植物」となってしまう前に、処分することが求められます。また、友人や知り合いの方に「イスラエルの『からし種』」ということで、種子を分けて栽培を奨励することは控えていきたいものです。
■ 本来の「からし種」と、日本の「からし菜」
この、遺伝子的にはほぼ同じような植物は、「菜の花(アブラナ)」によく似た、日本の河川敷などに咲いている「からし菜」です。
・写真(2枚):「カラシナ」
撮影:2021年4月2日
場所:能勢川バイブルキャンプの前の能勢川(現・一庫大路次川)河川敷/川西市)
● トップの写真「Tree Tobacco :キダチタバコ」
数年前に、豊中市の教会の先生のところで撮影させていただき「オリジナル聖句入り絵はがき」を制作しようと思い、正式な「植物名」を調べていて上述した事柄に気づかされました。
黄色い可憐な花なので、観賞用にはとても良いのですけれど・・・。
上記の問題点があるので、「日本語」での「オリジナル聖句入り絵はがき」は、作っていません。
でも、もしかすると、注意喚起のために『キダチタバコ』の名前を入れて、<本来の聖書にある「からしだね」は、アブラナ科の「ブラックマスタード」です。>とのコメントを入れた絵はがきをつくることも一案なのかも?
マタイの福音書 4章30〜32節
またイエスは言われた。「神の国はどのようにたとえたらよいでしょうか。どんなたとえで説明できるでしょうか。
それはからし種のようなものです。地に蒔かれるときは、地の上のどんな種よりも小さいのですが、
蒔かれると、生長してどんな野菜よりも大きくなり、大きな枝を張って、その陰に空の鳥が巣を作れるほどになります。」
撮影:2016年10月7日 Shinichi Igusa