戦争について考える(その1)−後藤 望−

<戦争に関する法律を学ぶ>

後藤望(ごとう のぞみ)
元航空自衛官、救難員として奉職。
現在は鍼灸師として西洋医学の隙間に落ち込んでいる人を助けたいと願っている。 将来はネット伝道師として働きたいと、現在JTJ宣教神学校で勉学中。 ベンチプレス105キロの体育会系クリスチャン。

「戦時国際法」について

戦時国際法

 「戦時国際法」とは別名戦争法、武力紛争法、国際人道法と呼ばれています。その内容は「戦争とは避けられないもの」という前提から、いかにフェアに戦うか、戦い方はどうするのか、誰と誰が戦うのか、戦う力を失った人、戦う力のない人の扱いはどうするのか、といった事を規定した法律です。

 勿論これは遠い根拠を探れば、紀元前12世紀のハンムラビ法典の精神から発しているのは間違いないでしょう。「目には目を、歯には歯を」の条文が有名ですが、このことばの意味するところは、「やられたらやり返せ!」ではなくて、やられてたら「倍返し」をしたい気持ちをぐっとこらえて、同害報復を限度とせよという意味なのです。つまり、「目に損害を受けた場合相手の目に同じくらいの損害を加えるまでにとどめよ」、「歯に損害をうけたならば、相手の歯に報復をする以上のことをするな」、という意味であり、その精神は「過剰報復の禁止」にあるのです。

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北朝鮮人民に自由を、拉致被害者に自由を -西岡力-

2018年4月28日、韓国国会議員会館で開催された「第15回北韓自由週間」開会式でのあいさつです。

 

西岡力
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-  主筆
救う会(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)会長

北朝鮮人民に自由を!、拉致被害者に自由を!

 アンニョンハシムニカ(こんにちは)。また、皆さんにお会いできてうれしいです。 15回めの行事です。長いことやってきました。しかし、まだ達成できていません。

 私はいつもこの行事に参加しながら強調していることがあります。この行事は「北韓自由週間」です。人権週間ではありません。日本には12月に北朝鮮人権週間があります。日本の北朝鮮人権法に定められた公式行事です。外国から見れば人権問題です。
しかし、私たちのこの行事は自由週間です。答えが自由だからです。自由統一だからです。人権の核心は自由です。人権侵害の根本は自由を奪われていることです。

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人権・核廃棄なしの板門店宣言 −西岡力−

 

西岡力
「日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-  主筆
モラロジー研究所教授、麗澤大学教授

人権・核廃棄なしの板門店宣言

 悲しさをにじませた脱北者たち

 「多くのテレビ局から、板門店会談で出された北朝鮮料理の解説をしてほしいという依頼がきたが全部断った。文在寅大統領と金正恩(委員長)が何を食べようと知ったことではない。国連機関によると北朝鮮住民の7割が栄養失調でその半分は餓死直前だという。それなのに北朝鮮住民に自由と人権を与える論議がなかったことは許しがたい」

 文大統領と北朝鮮の独裁者・金委員長の会談翌日の4月28日、韓国の国会議員会館で開催された「第15回北朝鮮自由週間」開会式で、博士号を持つ北朝鮮料理専門家の女性脱北者が語った言葉だ。

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発見!!「政治声明発表に関する『ガイドライン』」-後藤献児朗-

 

 

 

 

 

 

後藤献児朗
日本キリスト者オピニオンサイトSALTY代表
有限会社サーブ介護センター 代表取締役

発見!「政治声明発表に関する『ガイドライン』」

− 日本ホーリネス教団の政治声明発表に関する「ガイドライン作成」の意義 –

 外交政策に関する日本政府の各種法整備をめぐり、政府(政権)に対し「声明」を出す、キリスト教界の組織や団体、教団が相次ぎました。ところが、その声明が教団に属する信徒に知らされぬまま出されていたこともあり、「教会が政治活動を行うことへの疑問」が信徒の中から出始めたのです。
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SALTY創刊のごあいさつ -後藤献児朗-

 

 

 

後藤献児朗
日本キリスト者オピニオンサイト−SALTY 
代表
有限会社サーブ介護センター 代表取締役

 

SALTY創刊にあたり

 戦後、急速に発展した日本社会。その中で生きる私たちキリスト者は、聖書信仰に基づき、神から「地の塩・世の光」として生きる使命を与えられていますが、多様化複雑化した情報により、何が正しく何が間違っているのかを主体的に考え、判断する力が弱められています。溢れかえる情報の中で溺れそうになっている時、私たちキリスト者のあるべき姿は、「具体的な道筋」を示すことよりも、溺れそうになっている者たち同士が手を取り合い、支え合って行かねばならないのです。 “SALTY創刊のごあいさつ -後藤献児朗-” の続きを読む