SALTY『第1回公開講演会 in大阪』開催されました!


日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-
第1回公開講演会 in大阪

祝福された集会となりました!

 大きく左傾化したように見える、日本のキリスト教界の動きを憂うキリスト者たちが2015年に始まった facebook グループの「社会問題を語るキリスト者のひろば」に集い、意見交換や提言、情報交換を続けてきました。そのような交流の中から、有志たちにより 2018年4月1日、『日本キリスト者オピニオンサイト SALTY-』の立ち上げが実現し、更には「ネットの世界から現実の世界に出た活動を」との声が上がりました。

 10月14日月曜日、あの「大東宣言」(*1)を出された大東キリストチャペルにおいて、「第1回公開講演会 in 大阪」が開催されました。

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変わりゆく世界の教会と変わらない日本の教会(3)− 大橋秀夫 −

・写真:秋の花_エルサレムアーティチョーク

● 3回の連載:<第3回>

 

 

大橋秀夫
「日本教会成長研究所」
(現、JCGIネットワーク)
コメンテイーター、理事、全国講師
日本福音自由教会
クライスト・コミュニティ教会 顧問牧師

 

変わりゆく世界の教会と変わらない日本の教会(3)

—–> <前回、2. 教会の構造が変った  より続く>

3. 世界の潮流が変わった

 世界の福音派教会に強い影響力を与えたのは、「ローザンヌ世界宣教会議」でしょう。1910年のイギリスで開催されたエディンバラ宣教会議を経て、1974年にスイスで開催された「第1回ローザンヌ世界宣教会議」がその潮流をけん引しました。2010年第3回の会議が南アフリカ共和国のケープタウンで開催され、そこで発表された「ケープタウン決意表明」の初めのところに次のような一文があります。「1910年のエディンバラ宣教会議から100年の間に世界のキリスト教会に大転換が起きた。その変化とは、全世界的キリスト教会の成長である」。

 何がそれをもたらしたのでしょうか。第1回ローザンヌ世界宣教会議の主たるテーマは、①福音的宣教の使命を明文化。②未伝地の発掘。③包括的な福音宣教論の構築でした。この会議のイニシャチブを取ったのは、欧米の白人教職者たちであり、アジアやアフリカから招待された人々は、会衆席を埋めるにとどまっていました。

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変わりゆく世界の教会と変わらない日本の教会(2)− 大橋秀夫 −

・写真:秋の花_エルサレムアーティチョーク

● 3回の連載:<第2回>

 

 

大橋秀夫
「日本教会成長研究所」
(現、JCGIネットワーク)
コメンテイーター、理事、全国講師
日本福音自由教会
クライスト・コミュニティ教会 顧問牧師

 

変わりゆく世界の教会と変わらない日本の教会(2)

—–> <前回、1. 聖書の読み方が変わった  より続く>

2. 教会の構造が変わった

 宗教改革が打ち立てた大きな三つの原則は「聖書のみ・恵みと信仰のみ・信者のみ」で、これには変りはありません。しかし、いわゆる「信者のみ」に基づく万人祭司に基づく教会の構造的な変化が世界中で起こりつつあるのです。

 宗教改革者 マルティン・ルターがこだわったのは、恵みと信仰による救いでした。反対に彼がほとんど関心を示さなかったのは、当時のカトリック教会の礼拝儀式です。彼は「礼拝の儀式などは、福音に反しない限りどちらでもよいこと」(アディアフォラ)として儀式の多くを残してしまったのです。

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変わりゆく世界の教会と変わらない日本の教会(1) − 大橋秀夫 −

・写真:秋の花_エルサレムアーティチョーク

この度、SALTYからの執筆依頼に快く応じてくださった、大橋秀夫牧師から寄稿文が届きました。
長らく伝道・牧会に携わり、また、「日本教会成長研究所」の講師として、様々な教団教派の牧師の継続教育や育成に尽力されてこられた、大橋牧師の論説は、世界の教会の動向に対して、日本の教会の課題を明らかにしつつ、危機感を持って問いかけておられる内容です。

3回の連載として掲載いたします。

● 3回の連載:<第1回>

 

 

大橋秀夫
「日本教会成長研究所」
(現、JCGIネットワーク)
コメンテイーター、理事、全国講師
日本福音自由教会
クライスト・コミュニティ教会 顧問牧師

 

変わりゆく世界の教会と変わらない日本の教会(1)

はじめに

 過去2000年にわたって教会は変化し続けて来ました。ここで言う変化とは<刷新>と言う方が適当かと思います。そこには二つの刷新、すなわち霊的刷新と構造的刷新がみられます。

 そもそも教会が誕生したペンテコステの出来事を通して、そこに誕生した群れを最初の教会と呼ぶならば(*注1)、誕生した教会はそれまでのユダヤ人社会の中に存在していた形態、コミュニティーの伝統と形を全く変えてしまうほどの教会でした。

「信者となった人々はみな一つになって、一切の物を共有し、財産や所有物を売っては、それぞれの必要に応じて、皆に分配していた。そして、毎日心を一つにして、宮に集まり、家々でパンを裂き、喜びと真心をもって食事をともにし、神を賛美し、民全体から好意を持たれていた。主は毎日、救われる人々を加えて一つにしてくださった。」(使徒の働き2章44~47節)

ーー
(*注 1)
「教会」と訳されている言葉は、旧約聖書では「全会衆」であり、やがてそれはギリシャ語で「共同体」と訳されます。したがって、教会は旧約聖書の時代から存在していた と主張する人たちもいます。
ーー

 こうした当時のユダヤ人社会ではありえない出来事、革新的な掟破りの行為が教会の誕生でした。以来教会は、2000年の間に様々な変化を経験して今日に至ってきました。私たちのプロテスタント教会もその変化=刷新の結果誕生したと言えます。(無論、「私たちの教会の精神は、初代教会から連綿と引き継がれてきた」と主張する人々がいないとは申しませんが、所詮それは、被宣教国である日本でいくら主張したところで意味を持たないことです。)

 そこで私は近年起こっている教会の変化について考えてみようと思います。

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宣教師たちのご苦労 −久保田典彦−

*写真:高槻城跡公園の「髙山右近像」

『キリシタン史からのメッセージ』
 高槻・Ucon:第24回 

 

 

久保田 Ucon 典彦

阿武山福音自由教会 教会員
「髙山右近研究室・久保田」主宰

宣教師たちのご苦労

「日本巡察記」(「日本諸事要録・スマリオ」)

[ ヴァリニャーノ・著]  第20章

「日本の習慣、法律その他はきわめて新奇であるから、これを判断するに際しては、何びとも、ガエターノやナバーロその他のヨーロッパの神学者の説によって導くことは出来ない。
日本においては、学問(神学)以外に、日本の習慣、統治、態度、動作に関する豊富な経験から得た思考や思慮が、物事を判断するのに必要である。」
 
● キリシタン達は、日常のくらしの中で、身近な・切実な・具体的な問題に対して、司祭たちに質問を寄せてきます。
 ・仏教徒である親族の葬式に、キリシタンとして参列してもよいか?
 ・キリシタンである娘を、同等の身分の仏教徒と結婚させてもよいか?
 ・夫がキリシタンで、妻が仏教徒であり、妻がキリシタンになる意志がない場合、どうしたらいいのか。離縁すべきか?
 ・やむを得ない状況では、キリシタンに、切腹は許されるのか?
 ・教名の「アフォンソ」 が日本語の「阿呆」に、「ジュリアナ」が「十里」に通じるので、教名を変えてほしい!
・・・・・・・・・・・・・

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自衛官から牧師に − 藤井秀一 −

写真:「AMCF 東アジア大会・宣教大会」8/29

世界軍人クリスチャンの会『2019年 東アジア大会』
『宣教大会』(第1日)「証し」
8月29日(木) 19:00ー20:30

藤井秀一牧師

 

藤井秀一
1966年 東京都に生まれる。
陸上自衛隊音楽隊入隊
退職後、東京バプテスト神学校卒業
常盤台キリスト教会、
酒田のぞみキリスト教会牧師
現在:花小金井キリスト教会牧師

「自衛官から牧師に」

 今わたしは、東京の小平市にある花小金井キリスト教会の牧師をしています。
そのわたしが、なぜ皆さんの前で証をすることになったのかというと、わたしがもと自衛官をしていたからだと思います。
わたくしは、18歳から31歳まで陸上自衛隊で働きました。職種は音楽隊です。トロンボーンを担当していました。

クリスチャンになったのは、わたしが26歳の時です。
わたしの家族にも親戚にもクリスチャンはいません。
そんなわたしがクリスチャンになったのは、今思えば不思議なことです。
わたしの両親は、わたしが20歳の時に離婚しました。
どうして人は愛し合って結婚しても、憎み合って別れてしまうのしょう?
両親の離婚によって、わたしは生きることのむなしさを感じるようになりました。
好きな音楽を仕事にしているのに、喜びがない日々を生きていました。

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2019 AMCF 東アジア大会を終えて − 石川信隆 −

写真:2019-AMCF 日本宣教大会-開会礼拝_2019-0829_横浜指路教会

石川信隆 JMCF会長

 

 

石川信隆
コルネリオ会 会長
防衛大学名誉教授

 

2019 AMCF 東アジア大会を終えて

-イエス・キリストにあって一つ-

1.     はじめに

 「イエス・キリストにあって一つ(ガラテヤ3:28)」。このみことばは、AMCF(世界軍人クリスチャンの会)のモットーです。このみ言葉を体験するため、毎年、東アジアの軍人クリスチャンは、大会 (Conference)(約100人規模)とリーダー研修会(Interaction)(約30人規模)を開催しています。大会の目的は「交わりと励まし」であり、研修会の目的は、軍人クリスチャンとしての祈り方と聖書の学び方と証しです。

 今回の東アジア大会は、1986年の日本で開催した第1回目以来、第5回目になります。私は日本で開催された5回の大会にすべて参加できる恵みを得ました。10年に1度の世界大会(約1000人~3000人規模)も3回参加しました。

AMCF-2019_日本宣教大会_チラシ

 しかしながら、日本のコルネリオ会(防衛関係キリスト者の会)という小さなグループ(実動会員 約10名)が、このような大きな大会を開催するのは至難の業です。ひとえに主の憐れみとコルネリオ会員、牧師先生方のご協力および各教会および会員家族、さらに金学根牧師(日本自衛隊宣教会 代表)の献身的な働きのお蔭によって成り立ちました。

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主の両腕における連携と連帯による平和づくり − 井草晋一 −

世界軍人クリスチャンの会『2019年 東アジア大会』
「証し」 8月31日(金) 08:30ー09:20

 

 

 

井草晋一
日本メノナイトブレザレン教団
武庫川キリスト教会 協力牧師
ピヨ バイブル ミニストリーズ 代表
コルネリオ会 教職顧問(関西地区)

主の両腕における連携と連帯による平和づくり

 兄弟姉妹の皆様、おはようございます。私たちの主イエス・キリストの御名を賛美いたします。

私は、井草晋一と申します。
日本メノナイトブレザレン教団の牧師で、大阪の近く(兵庫県尼崎市)の武庫川キリスト教会の協力牧師を担当しています。メノナイトブレザレン教会は、歴史的平和教会の一つです。

2005年から「日本防衛関係キリスト者の集い(コルネリオ会)」の教職顧問を担当しています。

 最初に、私の家族を紹介いたします。私の妻は、井草和子と申します。私たちには二人の息子があります。
長男は恵一と言い32才です。陸上自衛隊の隊員であり、8年前の2011年2月から8月までの7ヶ月間、ハイチの震災復興のために350人のPKOメンバーの一人として派遣されました。

 次男は聖二といい、30才です。 2010年の9月に、アメリカのカンザス州ウィンフィールドで開催された「世界フィンガーピッキング・スタイル ギターコンテスト」でトップ5を受賞しました。現在、プロのギタリストとして活躍しています。

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主にあって愛する軍人クリスチャンの皆様に − 西岡 力 −

2019年「世界軍人クリスチャンの会『東アジア大会』」で行った聖書講演

2019年(令和元年)8月30日

西岡力教授(SALTY主筆)

 

 

西岡力
(麗澤大学客員教授・東京基督教大学前教授)
・SALTY 主筆

主にあって愛する軍人クリスチャンの皆様に

 私は軍人ではありません。しかし、悪と戦う第一線にいらっしゃるここにいる自由世界の軍人自衛官クリスチャンの皆様を心から尊敬しています。私は30年近く、海上自衛隊幹部学校で朝鮮問題を講義してきました。

 ここで、一人の日本人クリスチャンとして日本の自衛官クリスチャンの皆様に謝罪いたします。日本の教会の中には自衛隊を否定する考えが広がっていて皆様方がこの日本で主に仕えるときに妨げになっているためです。本当に申し訳ないと心から謝罪します。

さて、今日、皆様のために準備してきた聖書のメッセージを語ります。

聖書をまず朗読します。

聖書ルカ10章38〜42節 と ヨハネ12章1〜3節です。

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世界軍人キリスト者の会(AMCF)の「東アジア大会」が開催!

*写真:8/31(土)「派遣礼拝」— 説教:朝岡勝牧師(徳丸町キリスト教会)

世界軍人キリスト者の会(AMCF)の「東アジア大会」が開催!

 8月29日(木)から31日(土)にかけて、横浜(桜木町)で、世界軍人キリスト者の会(AMCF)の「東アジア大会(日本宣教大会)」が開催されました。

テーマは、「平安があなた方にあるように(ヨハネ 20:20)」です。

石川信隆 JMCF会長
石川信隆 JMCF会長

 今回は、日本の「防衛関係キリスト者の会(JMCF・コルネリオ会)」(会長:石川信隆 防衛大学名誉教授)が主催し、韓国(32名)、台湾(11名)、モンゴル(10名)、中央アジア各国、(カザフスタン:2名、キルギスタン:2名、タジキスタン:1名)、アメリカ(5名)、スリランカ(2名)、日本(40名近く)の、100名ほどの参加。

 横浜オンヌリ教会(西山慎一牧師)を会場に、8/29(木)と8/30(金)の夜の「宣教大会」は、約160年前にヘボン宣教師が来られてスタートし、日本で二番目に創立された横浜指路教会(藤掛順一牧師)で行われました。

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