自分の国を守るために〜戦時国際法の理解(3) −後藤 望−

・写真:「乗鞍連峰」(高山市丹生川町細越にて・2021-1/21)

 

 

後藤 望

SALTY論説委員
元 航空自衛隊(救難航空隊)救難員
岐阜愛のキリスト教会 会員
鍼灸院 経営
JTJ神学校  在学中

自分の国を守るために〜戦時国際法の理解(3)

(2)より  <—–  クリック!

6. 戦時国際法の条文 非戦闘員

● 非戦闘員の定義・義務・権利

 非戦闘員とは戦闘員に組み込まれていない文民をさします。

 勿論一般人であっても交戦者の規定を守ることにより、戦闘員となることができます。その場合には人道に反しない範囲で攻撃・殺傷する事が許されており、傷病によって捕虜となった場合には、保護されるべき対象となって正規軍人の投降者と同じ扱いを受ける権利があります。

 以前は民間人・非戦闘員であっても捕虜(POW:プリズナー・オブ・ウォー)とされましたが、今はそういう扱いは受けていません。
単に難民(戦争難民・国内避難民)として扱われています。

 何度もここで注意していますが、非戦闘員と戦闘員とを行ったり来たりする事は厳に禁止されています。ある時は民間人、ある時は軍人というのでは、現場は大混乱に陥ります。

 これが「民間人の隠れ蓑を来て騙し討ちする背信行為」とされる所以です。この疑いをかけられた場合には、一切の保護規定が準用されません。拷問・即決・虐殺・・・なんでもアリの古代に戻ってしまいます。

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米中対立の向うに(第3回)−亀井俊博−

・写真:Merry Christmas !  (Mukogawa Christ Church_2017)

 

 

 

バイブル・ソムリエ:亀井俊博

「西宮北口聖書集会」牧師
「芦屋福音教会」名誉牧師

 

「米中対立の向うに」

執筆:2020年11月12日

<第3回(最終回)>
・3回の連載で掲載いたしました。(SALTY編集部)

—–>  <第2回>より

 

(9)中国の改革

世界史の二系列

 その際、特に中国は何を西欧・日本から学ぶべきかを次に考えます。その前提に経済史の速水融元慶応大教授(TVの歴史番組で人気の歴史家、磯田道史氏の師)の説く「世界史の二系列(複線)説」を紹介します。(ブログ、2020・12・2“新しい世界史像への挑戦”

 この説は、京都学派の生態学者梅棹忠夫元京大教授の「文明の生態史観」に強く影響を受けた説です。即ち世界史は従来の西欧中心の歴史学が説く、古代→中世→近代、と単線的に発展したものではない。これはアジア大陸の東西辺境の地、西ヨーロッパと日本にのみ共通した歴史発展理論であり、これを「世界史の第一系列」と速水氏は呼ぶ。それに対して、アジア大陸の中央部(中国、インド、モンゴル、ロシア、アラブ)では、古代に形成された専制的諸帝国の興亡が循環するだけで、歴史的発展が「化石化」し、いわゆるアジア的停滞となった。これが「世界史の第二系列」です。

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第17回『南原繁研究会シンポジウム』開催

 南原繁研究会主宰の 第17回『南原繁研究会シンポジウム』が、2020年11月3日(火)午後1時から学士会館を会場に開催されました。

今回は、新型コロナウィルスの感染拡大の第二波の最中でもあり、会場の学士会館での参加人数を制限しての開催と、ZOOM でのオンライン開催として行われました。

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 基調講演の前川喜平氏は、「教育勅語」の研究を踏まえて、戦後の教育基本法の制定、日本国憲法の制定、及び、2006年の教育基本法の改正の経緯とその背景、その意味する事柄などをわかりやすく語られました。
基調講演:前川喜平氏

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「その時に備えて」に備えて(8)福音主義でも立憲主義でもないこの冊子 −田口 望−

日本福音同盟社会委員会「その時に備えて」
田口望
田口望

 

 

 

田口 望
大東キリストチャペル 教役者
大阪聖書学院 常勤講師
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- 論説委員

福音主義でもなければ立憲主義でもない人たち

『「その時に備えて」に備えて』はこのシリーズ内で案内していた順番を変えて今回もっともクリティークなことを論述しようと思います。すべては私の遅筆に起因します。ご容赦くださいませ。

 私は日本福音同盟社会委員会が出してしまった小冊子「その時にそなえて」が、福音主義、立憲主義にも立脚していないことに関して私は大変な恐怖を覚えています。

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