「138億年のメタ・ヒストリー」ネット講座 のご紹介(1)_井草晋一

亀井俊博牧師(芦屋福音教会名誉牧師・聖書を読む集い 牧師)による、『138億年のメタ・ヒストリー ネット講座』が、6月1日からスタートしました。

著者 亀井俊博 牧師

 

昨年12月15日に 電子書籍とPOD版(プリント・オンデマンド=印刷本)で発行された『138億年のメタ・ヒストリー』についての、著者ご本人による分かりやすい解説ですので、とても興味深く視聴することができます。

*下の YouTube リンクからご覧ください。

 

“「138億年のメタ・ヒストリー」ネット講座 のご紹介(1)_井草晋一” の続きを読む

「キダチタバコ」の開花時期(5月〜10月)、ご注意ください! −井草晋一−

・写真:「キダチタバコ」(通称:からし種)

 

 

ピヨ バイブル ミニストリーズ
代表 井草晋一

・SALTY 論説委員
・日本メノナイトブレザレン教団
武庫川キリスト教会 協力牧師
・コルネリオ会教職顧問(関西)

「キダチタバコ」の開花時期(5月〜10月)、ご注意ください。

 イスラエル旅行に行かれた方から分けてもらった、いわゆる「からし種」を栽培されている教会やクリスチャンの方が多いので、最近、心配しています。
 これは、正式名は『キダチタバコ』で、2000年前のイエス様の時代にはパレスチナにはなかった植物で、南アメリカ原産です。(写真:右)

 針でついたように小さな黒い種なのですが、成長すると2〜3メートルほどにもなることもあり、現地のガイドさんや土産物店で『からし種』として「しおり」などに入れて販売されたり、採集された種などを持ち帰ってくる方も多いです。

“「キダチタバコ」の開花時期(5月〜10月)、ご注意ください! −井草晋一−” の続きを読む

神さまを「あなた」と呼ぶ日本の教会は不敬なのかー日韓比較文化の視点で考える −西岡力−

 

 

西岡 力

ソルティ主筆
前 東京基督教大学神学部
国際キリスト教学科教授

神さまを「あなた」と呼ぶ日本の教会は不敬なのかー日韓比較文化の視点で考える

 韓国人宣教師の多くが日本にきて日本のキリスト教会で祈りや賛美の中で神様のことを「あなた」と呼ぶ場面に驚いたとよく聞きました。

 ある宣教師は、日本で宣教が進まない理由は、神さまを「あなた」と呼ぶことに表れている日本の教会の神へのへりくだりの不足だとさえ論じていました。しかし、これは日韓の敬語の違い、その背後にある社会システムの歴史の違いを無視した乱暴な議論です。

 日韓比較文化論の視点からそのことを論じてみましょう。

“神さまを「あなた」と呼ぶ日本の教会は不敬なのかー日韓比較文化の視点で考える −西岡力−” の続きを読む

キリスト教文書の発行・出版の危機に思う −井草晋一−

 

 

 

井草晋一
SALTY編集長
日本メノナイトブレザレン教団
武庫川キリスト教会  協力牧師
Piyo ePub Communications 代表

『キリスト教文書の発行・出版の危機に思う』

 

 10年前の Apple による iPad の発売とともに、実用化に動いた世界の「電子書籍」市場。

当時、キリスト教文書の発行について危惧していたことが出版業会で起こってきています。

 今回「創文社」の解散に伴って、中世の神学者トマス・アクィナスの『神学大全』の邦訳(全45巻)などが絶版になることなく、講談社や東京大学出版会などが引き継いで、「電子書籍」や POD版(プリント・オンデマンド)として続けて発行されるのは幸いでした。

<産経新聞>  2020年 8月7日

・老舗学術出版「創文社」解散の波紋・・・前書籍などを講談社などが異例の引き継ぎ

https://www.sankei.com/life/news/200807/lif2008070001-n1.html

“キリスト教文書の発行・出版の危機に思う −井草晋一−” の続きを読む

クリスマスメッセージ~小さき者として~ -中川晴久-

 

 

中川晴久
東京キリスト教神学研究所幹事
主の羊クリスチャン教会牧師
SALTY 論説委員

 

クリスマスメッセージ~小さき者として~
マタイ3:16-17

<クリスマスとは>

 クリスマスとは、「キリストのミサ」の意味でキリストの誕生をお祝いする日のことです。ルターはクリスマスの次の主日礼拝にて、「キリストを信じるとき、その人に定めの時が来るのです。」(W.A.10.I.352ff.)と語っています。
つまり私なりの理解でいうと、私たちキリスト者にとって、イエスさまを信じたその日がクリスマスということでもあります。イエスさまが実際にお生まれになったのは、冬ではなく秋ごろであったといわれています。ミトラ教の太陽神を祝う冬至の祭に、クリスマスをキリスト教の祭りとしてぶつけたという話も聞きます。

“クリスマスメッセージ~小さき者として~ -中川晴久-” の続きを読む

『平和とは?』 − 井草晋一 −

写真:中央:ドルトン・ライマー教授

 

井草晋一
SALTY 編集長
日本メノナイトブレザレン教団
武庫川キリスト教会  協力牧師

 

『平和とは?』

 毎年、広島・長崎の「原爆の日」や「終戦記念日」の8月になると、東部ニューギニアのセピック地方で戦死した伯父のことを思い起こします。

特に、伯父の持っていた赤い表紙のギデオン協会の新約聖書や、ウイクリフの翻訳宣教師として同じセピック地方のクアンガ部族の中で働きをされた眞鍋孝先生ご夫妻が送ってくださったウェアク海岸の旧日本軍上陸用舟艇の鉄の破片を見つめる時に、「平和」とは、また「平和つくり」とは何か問いかけられる思いがします。

“『平和とは?』 − 井草晋一 −” の続きを読む

聖書信仰の問題ってナニ? − 金井 望 −

SALTY 論説委員 金井 望

 

 年末の26日に藤本満師が「『聖書信仰とその諸問題』への応答1」という連載ものの記事を山﨑ランサム和彦師のブログで発表されました。これは、日本の福音派の聖書学徒には、必読の重要なエッセイです。

『聖書信仰とその諸問題』への応答1(藤本満師) | 鏡を通して ―Through a Glass―

『聖書信仰とその諸問題』への応答2(藤本満師) | 鏡を通して ―Through a Glass―

 藤本師が『聖書信仰 −−その歴史と可能性』を上梓されたのは 2015年11月です。それに先立って2014年11月に行われた日本福音主義神学会の全国神学研究会議で藤本師は「聖書信仰 ―その「近代主義」を超えて」という発題を行っておられ、学会誌『福音主義神学』46号(2015年発行)に同名の論文が収録されています。

「聖書信仰 ―その「近代主義」を超えて」

“聖書信仰の問題ってナニ? − 金井 望 −” の続きを読む

キヨキヨの中これ #15(動画) −明石清正−

 

 

明石清正
カルバリーチャペル・ロゴス東京 牧師
ロゴス・ミニストリー 代表

日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-  論説委員

 

明石清正の中東のこれだけはおさえたい、題して「キヨキヨの中これ」です。
中東情勢について初めての人にもわかりやすく解説しています。
動画は、シルバートランペットによる作成、編集です。

第15回目は、「伝道者パウロ」です。映画『パウロ 愛と赦しの物語』の背景説明をしています。

“キヨキヨの中これ #15(動画) −明石清正−” の続きを読む

同性愛行為は罪か?(2) −金井 望−

トップの絵画:堀江優 作「原罪 ーWhat is this thou hast doneー」

SALTY 論説委員 金井 望

 

『新潮45』の「休刊」

9月25日に新潮社は、10月号をもって雑誌『新潮45』を休刊とすることを、同社のウェブサイトなどで発表しました。それが、8月号に掲載された杉田水脈議員の寄稿文「『LGBT』支援の度が過ぎる」と、それを擁護する10月号の特別企画「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」に対して、猛烈な批判が起こったためであることは、明白です。どちらもSNSで炎上を起こし、新潮社の新刊本の販売をやめると宣言する書店が現れ、新潮社の出版物の執筆をやめるという作家や翻訳家などが出てきました。9月25日には新潮社の社屋前で抗議のデモまで行われました。

1982年4月の『新潮45+』創刊以来36年も続いてきたこの総合雑誌が、このような圧力によって休刊(事実上の廃刊?)に追い込まれたのは、残念です。「これは言論の自由の危機だ」という声もあります。

“同性愛行為は罪か?(2) −金井 望−” の続きを読む

同性愛行為は罪か?(1) −金井 望−

トップの絵画:堀江優 作「原罪 ーWhat is this thou hast doneー」

SALTY 論説委員 金井 望

 

『新潮45』が再炎上

『新潮45』(2018年8月号)に掲載された杉田水脈(すぎた みお)議員のLGBTに関する寄稿文をめぐって、この夏は熱い議論が交わされました。

LGBT同性愛者について考える

9月18日に発売された『新潮45』10月号では「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」という特別企画が組まれ、7人の論者が杉田氏の擁護論を発表しました。

藤岡信勝氏の見方には筆者と近い部分がありましたが、小川榮太郎氏の次の文章は多くの人々に誤解を招き、火に油を注いだかたちとなりました。

満員電車に乗った時に女の匂いを嗅いだら手が自動的に動いてしまう、そういう痴漢症候群の男の困苦こそ極めて根深ろう。再犯を重ねるのはそれが制御不可能な脳由来の症状だという事を意味する。彼らの触る権利を社会は保障すべきでないのか。

新潮45「そんなにおかしいか杉田水脈論文」の内容が凄まじい「性的嗜好について語るのは迷惑」「LGBTはふざけた概念」

『そんなにおかしいか「杉田水脈」論文』(『新潮45』2018年10月号)を論評する

これには多方面から批判が噴出し、新潮社内部からも批判が相次ぎました。そこで新潮社は21日に、社長名で問題を認める談話を発表しました。

「新潮45」2018年10月号特別企画について

世間は混沌としていますが、我々キリスト者は聖書に基づいて同性愛の問題について考えたく思います。

“同性愛行為は罪か?(1) −金井 望−” の続きを読む