人がその友のために −井草晋一−

『剣道とキリスト教』(第1回)

 

 

 

井草晋一

ピヨ バイブル ミニストリーズ 代表
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-  編集長
日本メノナイトブレザレン教団 牧師

『人がその友のために』

「剣道とキリスト教って、どんな関係があるの?」と身近な方々や同僚の牧師からも問われたことがあります。
この問いに対する答え、キーワードは、「友のために」と「捨て身」です。

“人がその友のために −井草晋一−” の続きを読む

「 集団改宗 」 ・ 洗礼は いつ? − 久保田 Ukon 典彦 −

『キリシタン史からのメッセージ』
   高槻・Ukon:第3回

 

 

 

 

久保田 Ukon 典彦

阿武山福音自由教会 教会員
「髙山右近研究室・久保田」主宰

「 集団改宗 」 ・ 洗礼は いつ? − 久保田 Ukon 典彦 −

「 洗礼 」 ( バプテスマ ) は、いつ 授けられたのでしょうか。

キリシタン時代の 宣教師たちは、
? ①「 洗礼に先立って、かなり長い準備期間を設け、洗礼は、
かなり 『 成熟 』 してきた信仰の上で 授けられた。」

? ②「 集団改宗の際、まず必要な教理説明の上で、
( とりあえず )洗礼だけを授けておいた。」

( 「 キリシタン史考 」 チースリク ・ 著 )

“「 集団改宗 」 ・ 洗礼は いつ? − 久保田 Ukon 典彦 −” の続きを読む

安倍晋三という総理(3) −中川晴久−


中川晴久
東京キリスト教神学研究所幹事
主の羊クリスチャン教会牧師
日本キリスト者オピニオンサイトSALTY 論説委員

   前回:安倍晋三という総理(2)


「保守」とは 

 歴史問題おいて、安倍総理は「保守」の政治家です。おそらく、このことについて異論のある人は、ほとんどいないでしょう。総理自身は「保守」について次のように言っています。「わたしにとって保守というのは、イデオロギーではなく、日本および日本人について考える姿勢のことだと思う。」と。実に的確な表現です。

“安倍晋三という総理(3) −中川晴久−” の続きを読む

戦争について考える(その2)−後藤望−

後藤望(ごとう のぞみ)
元航空自衛官、救難員として奉職。
現在は鍼灸師として西洋医学の隙間に落ち込んでいる人を助けたいと願っている。 将来はネット伝道師として働きたいと、現在JTJ宣教神学校で勉学中。 ベンチプレス105キロの体育会系クリスチャン。


憲法九条について

 安倍政権は、今までタブーとされてきた事に対して着手しようとしていることから、政権を強く批判する方々がおられます。一般社会と同様、キリスト教界の中にも安倍首相批判の動きに同調する人も、少数とはいえ存在します。その是非はともかくとし、その非難の大きな理由が憲法九条改正の問題だと思われます。

 憲法改正の問題は、九条二項をそのまま残して新たな文言を書き加える「加憲」と、二項そのものを削除しようとする「改憲」がありますが、ここではその詳細について書くことを控え、まず憲法九条そのものの持つ意味と、そこから導き出される問題、そして「中立」について考えてみたいと思います。

“戦争について考える(その2)−後藤望−” の続きを読む

金正恩は核を廃棄する意思があるのか? ——北朝鮮のいう「朝鮮半島の非核化」は米韓同盟の解体 −西岡力−

 

西岡力

「救う会」会長
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- 主筆

金正恩は核を廃棄する意思があるのか?

— 北朝鮮のいう「朝鮮半島の非核化」は米韓同盟の解体 —

 トランプ政権は金正恩に対して、すべての大量破壊兵器の短期間での全面廃棄を求めている。トランプ大統領はボルトン補佐官らが主唱していた「リビア方式」という用語を否定した。その上で、カダフィは大量破壊兵器廃棄を実行したが内乱により殺されたことをあげて、金正恩が大量破壊兵器廃棄を実行すれば安全と繁栄を保証するとした。しかし、もし実行しなければリビアのように金正恩も滅ぼされる、と警告した。それが「トランプ方式」だ。

“金正恩は核を廃棄する意思があるのか? ——北朝鮮のいう「朝鮮半島の非核化」は米韓同盟の解体 −西岡力−” の続きを読む

トランプ大統領の米朝首脳会談中止決断を支持する -西岡力-

拉致被害者救出のためにこの道しかない

平成30年5月25日


西岡力(「救う会」会長)
日本キリスト者オピニオンサイト −SALTY−  主筆

 

 トランプ米大統領が5月24日夜(日本時間)金正恩に「現時点では会談を行うのは不適切だ」とする書簡を送り、6月12日に予定されていた米朝首脳会談を拒否することを通告した。

同書簡でトランプ大統領は、会談拒否の理由として、北朝鮮が最近、米国に対して「猛烈な怒りと露骨な敵意を示してきた」と書いた。 “トランプ大統領の米朝首脳会談中止決断を支持する -西岡力-” の続きを読む

なぜ朝鮮学校への補助金に反対するのか −西岡力−

 

 

西岡力

日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-  主筆
「救う会」 会長
(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)

なぜ朝鮮学校への補助金に反対するのか

 私は北朝鮮に拉致された日本人を救う国民運動のリーダーとして、朝鮮学校への地方自治団体からの補助金を中止すべきだと訴え続けてきました。今年(平成30年)の「家族会(*1)」・「救う会(*2)」の運動方針でも、「朝鮮学校に対する自治体補助に対して、拉致に関する教育内容の観点などから反対する。各自治体への運動を継続強化する。朝鮮大学校の各種学校認可取り消しを求める運動を行う」ということを決めました。

“なぜ朝鮮学校への補助金に反対するのか −西岡力−” の続きを読む

「集団改宗」と “ 五人組制度 ” − 久保田 Ukon 典彦 −

『キリシタン史からのメッセージ』
   高槻・Ukon:第2回

 

 

 

 

久保田 Ukon 典彦
阿武山福音自由教会 教会員
「髙山右近研究室・久保田」主宰

「 集団改宗 」と “ 五人組制度 ”

 「 集団改宗 」 していった人たちも、江戸時代は、信仰どころでは なかったのではないでしょうか。

 キリシタンの時代、それまで 仏教や 八百万 ( やおよろず ) の神々を信じて 拝んできた人たちが、それらから 180度 離れて、天地創造された デウス(主なる神)を信じていくというのですから、これは、大変な回心 ・ 心変わりであって、単なる 「 転宗 」 ではなくて、人にはなしえない ・ 神のわざ であったわけです。
このことは、個人的に 一人一人に起こることですが、それだけではなくて、この 神の恩寵・恵みは、ある一定の時代や 民族 ・ 地域において 「 集団的 」 に与えられることは、歴史が実証していることです。

“「集団改宗」と “ 五人組制度 ” − 久保田 Ukon 典彦 −” の続きを読む

荒地から緑の生い茂る地に –明石清正–

 

 

明石清正
カルバリーチャペル・ロゴス東京 牧師
ロゴス・ミニストリー 代表

日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-  論説委員

※イスラエルへは過去五回訪問したことがあり、二回は、聖地旅行の企画を手がけています。「ホーリーランドツーリスト」「聖地旅行記

地図によって微妙に変わるイスラエル領

第一次中東戦争後の休戦ライン 出典:http://web.econ.keio.ac.jp/staff/nobu/iraq/draft/iraq-1_palestina.htm

 イスラエルとその周辺の地図を見ると、少しずつその国境線が違うことに気づきます。しばしばそれが政治的な争点になることさえあります。「ヨルダン川西岸」「ガザ地区」「ゴラン高原」そして「エルサレム」が、イスラエルの帰属になっているのかどうか、その見方や立場の違いで、色分けをしています。日本地図では、北方領土は赤色になっているけれども、他の国々ではロシア領になっている、というようにです。 “荒地から緑の生い茂る地に –明石清正–” の続きを読む

戦争について考える(その1)−後藤 望−

<戦争に関する法律を学ぶ>

後藤望(ごとう のぞみ)
元航空自衛官、救難員として奉職。
現在は鍼灸師として西洋医学の隙間に落ち込んでいる人を助けたいと願っている。 将来はネット伝道師として働きたいと、現在JTJ宣教神学校で勉学中。 ベンチプレス105キロの体育会系クリスチャン。

「戦時国際法」について

戦時国際法

 「戦時国際法」とは別名戦争法、武力紛争法、国際人道法と呼ばれています。その内容は「戦争とは避けられないもの」という前提から、いかにフェアに戦うか、戦い方はどうするのか、誰と誰が戦うのか、戦う力を失った人、戦う力のない人の扱いはどうするのか、といった事を規定した法律です。

 勿論これは遠い根拠を探れば、紀元前12世紀のハンムラビ法典の精神から発しているのは間違いないでしょう。「目には目を、歯には歯を」の条文が有名ですが、このことばの意味するところは、「やられたらやり返せ!」ではなくて、やられてたら「倍返し」をしたい気持ちをぐっとこらえて、同害報復を限度とせよという意味なのです。つまり、「目に損害を受けた場合相手の目に同じくらいの損害を加えるまでにとどめよ」、「歯に損害をうけたならば、相手の歯に報復をする以上のことをするな」、という意味であり、その精神は「過剰報復の禁止」にあるのです。

“戦争について考える(その1)−後藤 望−” の続きを読む