“「日本文化の核心」ジャパン・スタイルを読み解く” を読む −亀井俊博−

写真:「さかい利晶の杜」茶室の庭

 

 

 

 亀井俊博(バイブル・ソムリエ)

「聖書を読む集い」牧師
「芦屋福音教会」名誉牧師

“「日本文化の核心」ジャパン・スタイルを読み解く” を読む

松岡正剛の遺言的著作

 ナルシストなのか、自分に自信がないのか、はたまた自己顕示欲が強いのか。日本人は日本人論が好きです。筆者も御多分に漏れず、その一人である事を認めます。数ある日本人論の白眉とも言うべき新刊書を紹介します。“「日本文化の核心」ジャパン・スタイルを読み解く”(松岡正剛、講談社現代新書)です。博覧強記の万能人、松岡正剛(1944~2024)の後世への遺言とも言うべき力作です。新書版ですが、「濃い日本」を解読する、と帯にありますが、よくまあコンパクトに濃厚な日本文化論を松岡は残してくれました。見事です。

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映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」を観て ~ 明石清正 ~

明石清正
SALTY論説委員
カルバリーチャペル・ロゴス東京 牧師
ロゴス・ミニストリー 代表

私は、日本での上映前に、既に二度、本映画を視聴しました。一つは、試写を、関係者の方から勧められました。ぜひ鑑賞の感想を書いてほしいと頼まれました。実は、留まっていました。忙しかったのですが、実は、もう一つの思いがあります。それは、「あまりにも、現代に通じる」そして、「この自分の身に迫って来る」ということです。

© 2024 Crow’s Nest Productions Limited

あまりにも、現代的、個人的なメッセージ

もう一つ観た機会は、ドバイから東京に飛ぶエミレーツ社の飛行機の中においてです。イスラエルからドバイに飛び、乗り換えました。 “映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」を観て ~ 明石清正 ~” の続きを読む

「蒐集家・池長孟の南蛮美術」:神戸市立博物館 特別展 開催中! −井草晋一−

写真:神戸市立博物館(Wikipedia より)

神戸市立博物館 特別展

「蒐集家・池長孟の南蛮美術
言葉から紡ぐ創作(コレクション)」

◎ 特別展:2025年4月26日(土曜)
~ 2025年6月15日(日曜)

特別展「蒐集家・池長孟の南蛮美術」神戸市立博物館_2025年4月26日(土) ~6月15日(日)

神戸市立博物館では、

「蒐集家・池長孟の南蛮美術
言葉から紡ぐ創作(コレクション)」

の特別展を開催中です。

見どころは、1920年に「隠れキリシタンの里」茨木市の千提寺の民家で発見された「聖フランシスコ・ザビエル像」(常設展示、レプリカ展示あり)を含む、蒐集家・池長孟の南蛮美術の数々です。

この機会に、お誘い合わせて特別展に赴かれますよう、お勧めいたします。

*この「特別展」は、6/15(日)で終了しました。

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パリ五輪開催式の反キリスト性 − 明石清正 −

明石清正
SALTY論説委員
カルバリーチャペル・ロゴス東京 牧師
ロゴス・ミニストリー 代表

 2024年仏五輪の開会式は、大きな騒ぎとなった。マリー・アントワネットの斬首の演技、そして、トランスジェンダーによる露骨な踊りがあり、男性の陰部も見えていた。そして、主の晩餐を模したからかいがあり、その前に現れた青色の男は、酩酊の神ディオニュソスを模していた。それから別に、演技で青白い馬が登場したが、これは黙示録6章に出てくる「死」という名の、青白い馬を容易に想起させるものだった。

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必勝の神機 −井草晋一−

 

 

 

ピヨ バイブル ミニストリーズ
代表 井草晋一

・SALTY 論説委員
・日本メノナイトブレザレン教団
武庫川キリスト教会 協力牧師
・「剣道とキリスト教」主催

 

「剣道とキリスト教」(第5回)

『必勝の神機』

~「気理合一」を目指して~

最近、小野派一刀流 宗家の笹森順造先生のいくつかの 言葉を思い起こします。

「必勝の神機」、「気理合一」、「日本人のとらざるところ」・・・。

 

「必勝の神機」とは、何でしょうか?

剣道の教えと、聖書の奥義「圧倒的な勝利」について、お話しします。

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ヘンリー王子・メーガン妃の極秘婚騒動−栗生 稔−

ヘンリー王子・メーガン妃の極秘婚騒動

結婚式パレード ウィキペディアより

 

 

SALTY論説委員
栗生 稔

 英国王室の話題が日本のワイドショーをにぎわせています。王室をめぐるいくつかのニュースの内、先月8日に米国の人気司会者オプラ・ウィンフリー氏のインタビューに答えた英国王室のヘンリー王子とメーガン妃が、約3年前の結婚式について、世界が注目した2018年5月19日のウィンザー城でのロイヤルウェディングの前に、実はカンタベリー大主教とヘンリー王子とメーガン妃だけで、秘密の結婚式をしたと暴露しました。その後、数日して英国国教会が秘密の結婚式があったことを否定しました。
 この秘密の結婚式については、日本のメディアはイギリスやアメリカのメディアの報道をただ翻訳して報道するばかりで釈然としなかったのではないでしょうか?
これ、キリスト教にまつわる日本、米国、英国の婚姻制度の違いから、日本人には理解しがたいものになっています。そこで、せっかくキリスト教のオピニオンサイトであるこの場を借りて、あのニュースを一般の日本人にもわかるように深掘り解説しようと思います。

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「攻め」のないキリスト教? −井草晋一−

・写真:葬儀の朝_教会の空
   (能勢川バイブルキャンプ_2020-11/26)


 

ピヨ バイブル ミニストリーズ
 代表 井草晋一

・コルネリオ会教職顧問(関西)
・SALTY 論説委員
・日本メノナイトブレザレン教団
 武庫川キリスト教会 協力牧師

 

「攻め」のないキリスト教?

~「促し」をしているのでしょうか?~

● コルネリオ会(防衛関係キリスト者の会)
 12月例会メッセージ(2020-12/12 )

 最近、「コロナ後のキリスト者・教会の働き」について思い巡らすことがあります。
 2020年1月以降の「新型コロナウィルス感染症」の世界的蔓延と、11月以降の第三次の感染拡大の中で、日本の私たちも、また、世界の全ての国々の人々も、トンネルの出口が見えないような苦難と大きな試練の中をぐぐり抜けている、まさに「今」です。
 けれども、そのような中で、もしかすると、キリスト者として、あるいは、地域教会としてキリスト教信仰における最も大切なものを忘れかけているのではないか?、と最近、特に思わされました。

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一座建立 −久保田典彦−

『キリシタン史からのメッセージ』
 高槻・Ucon:第31回 

 

 

 

 

━ 久保田 Ucon 典彦 ━

阿武山福音自由教会 教会員
「髙山右近研究室・久保田」主宰

一座建立

 

● 髙山右近たち、キリシタン時代の 茶の湯において、大切に考えられていた 3つの事柄は

「 市中の山居(しちゅうのさんきょ) 」 「 和敬静 ( 清 ) 寂(わけいせいじゃく) 」 「 一座建立(いちざこんりゅう) 」 

 ━━ ということでした。

● 「 一たび 茶によって結ばれた 人間相互の結合は、いかなることがあっても、鎖断することがない。」  ( 西村 貞  「 キリシタンと 茶道 」 )

 “ 一たび キリスト によって結ばれた 人間相互の結合は、いかなることがあっても、鎖断することがない。”

 ━━ と 言えそうですネ。

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和敬静寂・和敬清寂 −久保田典彦−

『キリシタン史からのメッセージ』
 高槻・Ucon:第30回 

 

 

 

 

━ 久保田 Ucon 典彦 ━

阿武山福音自由教会 教会員
「髙山右近研究室・久保田」主宰

和敬静寂 ・ 和敬清寂 

 

● 髙山右近たち、キリシタン時代の 茶の湯において、大切に考えられていた 3つの事柄は、

 「 市中の山居(しちゅうのさんきょ) 」 「 和敬静 ( 清 ) 寂(わけいせいじゃく) 」 「 一座建立(いちざこんりゅう) 」 

 ━━ ということでした。

 

 これらのことを 極めながら、

 “ 世間の すべてのものから離れて、真の 心の自由に至り、世の移り変わりを越えて、心の安定と平和に至る ”

ことを 目指していったのでした。

 

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『集団免疫』を求めるのか、それとも『日本民族の姿』を求めるのか? −井草晋一−

 

井草晋一
SALTY 編集長
日本メノナイトブレザレン教団
武庫川キリスト教会  協力牧師

『集団免疫』を求めるのか、それとも『日本民族の姿』を求めるのか?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する感染防止の取り組みについて、西洋社会の一角、それも、20世紀以来の福祉国家と言われる、スウェーデンの「集団免疫政策」の報道を知り、驚きを禁じ得ません。

<Newsweek 2020-0501>
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/post-93307.php

しかし、日本の場合は、発熱者、体調不良の自覚者のみを検査し、軽症以上の人を自宅待機、指定されたホテルでの自主隔離、また、重病の方や重症化の危険性のある方のみを入院させるという方法は、この「スウェーデンの集団免疫政策」に近いのかも知れません。(4月末現在)

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