日本で最初に祝われた クリスマス −久保田典彦−

『キリシタン史からのメッセージ』
 高槻・Ucon:第26回 

 

 

 

━ 久保田 Ucon 典彦 ━

阿武山福音自由教会 教会員
「髙山右近研究室・久保田」主宰

日本で最初に祝われた クリスマス

━ 久保田 Ucon 典彦 ━

日本で最初に祝われた クリスマス は、いつのことで、どのようなものだったのでしょうか。

 いつのことか、と言いますと、今から 467年前の、1552年12月25日 のことです。
時代で言いますと、室町時代になります。

 宣教師の フランシスコ ・ ザビエルが、日本に キリスト教を伝えたのが、1549年のことですから、その3年後に、日本最初の クリスマス ミサ ・ クリスマス礼拝がささげられました。そして、愛餐会がもたれ、祝われています。
場所は、山口県山口市の 司祭館 においてです。

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書評 倉山満著『ウェストファリア体制』 −中川晴久−

 

 

 

中川晴久
東京キリスト教神学研究所幹事
主の羊クリスチャン教会牧師
SALTY-論説委員

 日本の福音宣教を考えるとき、倉山満著『ウェストファリア体制』(PHP新書)が、いかに重要なテーマをであるか。〈日本のキリスト者が未だ語ってこなかったものであり、語らねばならないメッセージであり、語る使命がある〉。この『ウェストファリア体制』はそれを教えてくれます。私なりに「書評」という形でこの場をかりてお伝えしたい。私はこの本をぜひ日本のキリスト者にこそ読んでほしいと思っています。
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軍事協定延長でも韓国の反日・反米扇動は続く −西岡力−

●写真:2016年11月23日 GSOMIA(日韓秘密軍事情報保護協定)の署名(外務省のサイトより)

西岡 力 教授(SALTY 主筆)

 

 

 

西岡 力

日本キリスト者オピニオンサイト
-SALTY-  主筆
国基研企画委員兼研究員
・麗澤大学客員教授

 

軍事協定延長でも韓国の反日・反米扇動は続く

 韓国の文在寅政権は11月22日、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を破棄するとした決定の「条件付き効力停止」を発表した。また、日本政府による戦略物資の輸出管理強化を理由とした世界貿易機関(WTO)への提訴の取り下げを表明した。一方、我が国経済産業省は「韓国側が貿易管理体制の改善に向けた意欲を示している」として局長級協議を行うことを明らかにしつつ、GSOMIAと輸出管理問題は無関係との従来の立場を再確認した。

●懲りない文政権の虚偽発表

ソウルからの情報では、韓国側がフッ化水素酸など3品目の戦略物資について適切な扱いをすることを前提に輸出管理強化撤回を検討することで合意されたという。この合意はこれまでの日本の主張が完全に貫かれたものだ。輸出管理強化の理由は、3品目が韓国に輸出された後、テロ支援国などに転売されている疑いがあった上、輸出管理を適切化するための実務協議が文政権になり一度も開かれていないからだった。今回合意した局長級協議で韓国が管理適切化のための措置を明らかにすれば、輸出管理を元のやり方に戻すことはあり得る。

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「祈りの人」髙山右近 −久保田典彦 −

※ 写真:「祈る髙山右近」 (水戸成幸・画)

 

『キリシタン史からのメッセージ』
 高槻・Ucon:第25回 

 

━ 久保田 Ucon 典彦 ━

阿武山福音自由教会 教会員
「髙山右近研究室・久保田」主宰

「祈りの人」髙山右近

 髙山右近も お父さんの飛騨守も、 「 祈りの人 」 でしたよ!

高槻城内にあった教会、今の 野見神社の所にあった教会では、毎朝、早天のミサ ・ 早天祈り会が持たれていました。

 毎朝、キリシタン達が集まってきて、祈りをささげていたわけですが、教会に 一番にやって来たのは、誰だったと思いますか?

 高槻城主である髙山右近か、お父さんの 飛騨守か、この二人の内の どちらかだったのです。

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「コミンテルンの謀略と日本の敗戦」~キリスト者としての書評 −明石清正−

 

 

明石清正
カルバリーチャペル・ロゴス東京 牧師
ロゴス・ミニストリー 代表

日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-  論説委員

ロゴス・ミニストリーのブログ」に掲載された書評ですが、「SALTY」に、一部変更後、転載いたします。

コミンテルンの世界戦略から、日本の敗戦を眺める

 著者、江崎道朗さんは、ビズテリアの懇親会で、二回お目にかかり、二回目はお話しも少しさせていただきました。著作の一つを今、読んでいます。ある事がとても気になっていて、江崎さんであれば詳しいだろうと思って尋ねたところ、短い言葉でしたが、とても的確な回答を下さいました。

 それは、「キリスト教は共産主義に騙されやすいか?」という質問で、答えは、大きくうなずく「はい」でした。共産主義者は、非常に高度な戦略を持っており、賢く、反対の思想を持っている人たちでも抱き込む術を知っていると思っていたのですが、その通りだと断言されました。キリスト教の人たちは善意があるので、とくに騙されやすい、とのことでした。ある神学者が語った、「地獄への道は善意で舗装されている」の言葉を思い出しました。

 本書ですが、読み始めたら、ぐいぐい入ります! “「コミンテルンの謀略と日本の敗戦」~キリスト者としての書評 −明石清正−” の続きを読む

今、世界を揺るがす左翼と右翼 −金井 望−

SALTY論説委員 金井 望

最近、香港、ソウル、ジャカルタなどアジアの各地で、政府の方針に反対する市民の大規模な抗議活動が、相次いで起こっています。それは、政府によって国民の自由と民主主義が脅かされていることに対する危機感が、人々に高まっていることが、要因の一つと言えるでしょう。

  香港で政府と市民のせめぎあいが激しさを増している

香港では今年4月に政府が、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正案を、立法会に提出しました。6月以降、これに反対する市民の大規模な抗議活動が続き、10月23日の立法会本会議で、香港政府は正式に条例の改正案を撤回しました。

中国の習近平(シー・チンピン)国家主席は11月4日夜、上海で香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官と会談し、「秩序を回復することが香港政府の最重要任務であり、法に基づいて暴力活動を処罰することが香港市民の幸福を守ることになる」と述べました。中国共産党は、香港の情勢を安定させるために、法制度の整備を進める方針を打ち出しています。

11月24日に予定されている区議会議員選挙を前にして、民主派の議員3人が、逮捕・起訴されました。政府や警察が強硬姿勢を示す中で、市民の反発は激しさを増しており、抗議活動に参加する市民が数万人の規模になっています。若者たちは地下鉄の駅や店舗を壊したり、道路にバリケードを築いて燃やすなど、過激な行為に及んでおり、警察は催涙弾を多用しています。

11月4日に行われた抗議活動に参加していた男子大学生が、警察の強制排除の最中に建物から転落して、8日に病院で死亡しました。11日の朝には、抗議活動に参加していた若者たちに警察官が発砲し、男性1人がけがをして一時重体となりました。

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「第1回 公開講演会 in 東京」 −大阪で行われた講演会に引き続き大盛況!− 

● 写真:御茶ノ水クリスチャンセンター

 

 

 

 

日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-
「第1回 公開講演会 in 東京」

−大阪で行われた講演会に引き続き大盛況!− 

 10月14日(月)に大阪で行われた公開講演会に引き続き、10/22(火・祝日:即位礼正殿の儀)に、東京でも準備し開催した「第1回 公開講演会」では、テーブル席(30名分)では足りないほどの方々が参加されました。

司会:明石清正牧師

日本のキリスト教界の左傾化を憂う者たちが、ネットの世界から現実世界に飛び出し、共に集った記念すべきこの講演会。祝福の内に開催されましたことを、神様に感謝いたします

遠くは北九州から駆け付けた方もおられ、西岡力教授の講演を前のめりで聴いておられる皆様の表情がとても印象的でした。

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宣教師たちのご苦労 −久保田典彦−

*写真:高槻城跡公園の「髙山右近像」

『キリシタン史からのメッセージ』
 高槻・Ucon:第24回 

 

 

久保田 Ucon 典彦

阿武山福音自由教会 教会員
「髙山右近研究室・久保田」主宰

宣教師たちのご苦労

「日本巡察記」(「日本諸事要録・スマリオ」)

[ ヴァリニャーノ・著]  第20章

「日本の習慣、法律その他はきわめて新奇であるから、これを判断するに際しては、何びとも、ガエターノやナバーロその他のヨーロッパの神学者の説によって導くことは出来ない。
日本においては、学問(神学)以外に、日本の習慣、統治、態度、動作に関する豊富な経験から得た思考や思慮が、物事を判断するのに必要である。」
 
● キリシタン達は、日常のくらしの中で、身近な・切実な・具体的な問題に対して、司祭たちに質問を寄せてきます。
 ・仏教徒である親族の葬式に、キリシタンとして参列してもよいか?
 ・キリシタンである娘を、同等の身分の仏教徒と結婚させてもよいか?
 ・夫がキリシタンで、妻が仏教徒であり、妻がキリシタンになる意志がない場合、どうしたらいいのか。離縁すべきか?
 ・やむを得ない状況では、キリシタンに、切腹は許されるのか?
 ・教名の「アフォンソ」 が日本語の「阿呆」に、「ジュリアナ」が「十里」に通じるので、教名を変えてほしい!
・・・・・・・・・・・・・

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誰につくのか!? − 久保田Ucon 典彦 −

※写真 後方の山に、髙山ダリオ飛騨守が城主だった沢城がありました
(奈良県宇陀市榛原区沢)

『キリシタン史からのメッセージ』
 高槻・Ucon:第23回 
久保田典彦兄

 

 

 

 

久保田 Ucon 典彦

阿武山福音自由教会 教会員
「髙山右近研究室・久保田」主宰

 

誰につくのか!?

● 混迷の戦国の世にあって、誰につくのか!?

━━ということは、一家・一族の存続・繁栄にかかわる一大事ですので、誰もが、最大の関心を払い、情勢を見極め、行動しておりました。

その結果の選択として、

北摂の山里・高山の一地頭にすぎなかった髙山飛騨守友照は、松永久秀の家臣となり、つづいて、和田惟政の家臣となって、そのもとで重用され、活躍していったのでした。

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韓国変質、登場したアンチ反日 −西岡 力−

 

 

 

西岡力
日本キリスト者オピニオンサイト
-SALTY- 主筆
モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授

● 8月23日(水)の「産経新聞<正論>」に掲載された、韓国情勢と文政権に関する拙文です。
(産経新聞 2019.8.23.)

韓国変質、登場したアンチ反日

 8月15日、韓国ソウルで、大規模な反文在寅デモがあり、そこで親日スローガンが叫ばれたことは、ほとんど日本で伝えられていない。韓国は反日一辺倒ではない。むしろ、最近の特徴はこれまで表に出ることがほとんどなかったアンチ反日が多数出てきたことだ。保守派は、現在の韓国の反日が「親北反日」になっているとしてアンチ反日の声を高めている。

「親日」デモを読み解く

 デモ参加者の多くは韓国の国旗・太極旗と米国の国旗・星条旗を持っていたが、日の丸を持っている人もいた。「今の反日は親北容共で韓国に有害だ」「現在の日本は敵でなく、共産主義と共に戦う味方だ」という演説が相次いだ。壇上からの「日本は友人」「敵ではない」「反日は愛国ではなく反逆」という呼びかけに参加者が抵抗なく唱和した。

日本で多数報じられた「NO安倍」プラカードを掲げた反日デモは、面積や密度からして「親日」デモより動員数は少なかった。

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