「第7回 日本伝道会議」のAGT(分科会 31)を SALTY が担当します!

来週の9月19日(火)から、22日まで長良川国際会議場で開催される、「第7回 日本伝道会議」(JCE7)の AGT(分科会 31)をSALTY が担当します。

分科会 31  9月21日(木) 16:00〜17:30

『日本宣教へのパラダイムシフトを考える ~「日本宣教論」からの提言』

・主な内容
宣教師から伝えられた福音と福音宣教のアプローチ、また、日本の歴史や精神風土を顧みない宣教の姿勢は、再考すべき時が来ているのではないか?
「日本宣教論」からの提言をもとに、拉致問題、安全保障、国防、教育、福祉、社会保障、企業、教会などの現場への適応を考え、分かち合います。

開催形態: ハイブリッド方式(会場とオンライン)

主催団体名: 日本キリスト者オピニオンサイト SALTY

 

<前半> 16:00〜16:45

講師:後藤牧人(SALTY 顧問)

欧米キリスト教と日本の精神を見極める必要がある。 ―『日本宣教論』出版(2011 年)から13年目に語るー

<略歴>
日本ピニオンサイトSALTY顧問  ウェストミンスター神学校ThM(新約学) 聖光学院高等学校校元校長(福島県)  町田聖書キリスト教会牧師

<後半> 16:45〜17:30

講師:西岡力(SALTY 主筆)

日本民族性悪説と戦うことが日本宣教の鍵 ―日本人キリスト者は日本民族を徹底的に愛すべきー

<略歴>
日本ピニオンサイトSALTY主筆  麗澤大学 客員教授  救う会(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)会長

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教会形成とリーダーシップ -大橋秀夫-

写真:SALTY神戸宣教会議(4/11 発題:大橋秀夫牧師)

 

 

大橋秀夫
クライストコミュニティ顧問牧師

教会形成とリーダーシップ

1971年3月に東京から尼崎にやって来た。10人ほどの人々と共に開拓伝道のスタートを切って以来、私は教会形成とは何なのかを模索し続けてきた。それは「教会とは何か」を問い直す作業からはじまり、自分なりに再定義する作業でもあった。その結果として私なりにたどり着いた結論は、聖書の価値観に基づく共同体の形成がそれである。それは教会が単なる宗教的集団でないばかりか、信徒の集団でもないという認識から始まって、私の教会形成の方向づけを明確にしてくれた。

 実は、この段階で私はすでに自分が群れのリーダーシップを取っていることになるのだが、大方の牧師はそのことに気づいていないように思われる。それは何故かと言うと、リーダーシップを地位や立場、あるいは権威や力と結び付けて考えるからである。この傾向は日本の社会では殊の外強いようである。確かに、何らかの地位や立場を有する者にリーダーシップを求められることはあるのだが、しかし、実際のリーダーシップは、地位や立場とは関係ないのである。この点は、リーダーシップを学ぶ(理解する)うえで重要な基本である。

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日本民族性悪説と戦うことが日本宣教の鍵 −西岡力−

写真:新日本建設に関する詔書(「人間宣言」)
国立公文書館

 

 

西岡力

日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-  主筆
麗澤大学客員教授)

日本民族性悪説と戦うことが日本宣教の鍵

―日本人キリスト者は日本民族を徹底的に愛すべきー

(2023年 4月10日 第1回「SALTY神戸宣教会議」主講演)

●戦後76年のうち46年めぐみさんらを助けられない

戦後、すなわちわが国が大東亜戦争に負けてから今年で78年になる。また、7年間の米軍の占領が終わり、わが国が主権を回復してから今年で71年だ。そして、横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されたのが昭和52年、いまだに北朝鮮に抑留され続け抑留は今年で46年になる。戦後32年目、主権回復年25年目に13歳の少女がわが国領土から外国の工作員によって暴力的に拉致され、46年間も助けることが出来ていない。

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第1回『SALTY神戸宣教会議』開催!

 

第1回『SALTY神戸宣教会議』開催!

開催:2023年4月10日~12日
会場:神戸しあわせの村 会議室

「日本キリスト者オピニオンサイト-SALTY」創立5周年にあたり、4月10日(月)から12日(水)にかけて、神戸市北区の「しあわせの村」を会場に、二十数名の参加により『第1回 SALTY神戸宣教会議』が開催されました。

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DreamPartyの悔い改めが示す「福音派」の課題 ~ 明石清正 ~

写真の出典:King gave his most famous speech, “I Have a Dream”, before the Lincoln Memorial during the 1963 March on Washington for Jobs and Freedom.

 

明石清正
SALTY論説委員
カルバリーチャペル・ロゴス東京 牧師
ロゴス・ミニストリー 代表

 日本の福音派において、性的少数派の理解について、相次いで異なる団体が立ち上げられました。(クリスチャン新聞の記事)その中で、ドリームパーティー(DreamParty)が、「第三極」として対話を重視する目的で立ち上がりましたが、そのホームページの悔い改めの言葉を読んだ後に、関係者やその周囲の方々に個人的に読ませていただきました。その文章をソルティーにも掲載いたします。

 文中にもありますが、これはドリームパティ―の方々の働きを批判するものではなく、むしろ同意しており、その一歩前に進んだ働きにとても感謝しています。しかし、これは教会と同性愛の問題に留まらない、福音の本質を問わないといけない内容なのではないか?という提起として書かせていただきました。我がソルティーは、政治的・社会的話題を主に取り扱っていますが、根底には同じ「キリスト者の謙遜」への問いかけがあります。

福音派から第三の極として立ち上がったDreamParty
その悔い改めは、パンドラの箱ではないのか?

 私は、悔い改めの声明の内容に同意です。けれどもなぜか、素直に賛同しますという思いが湧いてきませんでした。なぜか?といいますと、自分のこれまで自分の中で抑えていた、日本の「福音派」を称する人々の態度に対する疑念が、一気に心から雪崩れるようにでてきたからです。自分も福音派信者だと思って、交わって行こうとしても一種の壁を感じ、その中には入れない排他的なものを抱いていました。それを、この声明は、言葉によって言い表しているからです。

 同性愛者の人々に対する悔い改めに終わらない、パンドラの箱のような悔い改めです。いろいろな話題に対して、「聖書的に正しくあろうとしながら、結局、「当事者の存在が無いかのように」無視して、正否を論じる」という過ちを、至る所でしているからではないか?と思いました。 “DreamPartyの悔い改めが示す「福音派」の課題 ~ 明石清正 ~” の続きを読む

「第2回 SALTY特別講演会」のお知らせ

第2回 SALTY特別講演会 のお知らせ

暑中お見舞い申し上げます

8月に、『SALTY特別講演会(第2回)』 を開催いたします。

大阪(8/11)、東京(8/15)の各集会にぜひ、お越しくださいますよう、ご案内いたします。
皆様のご出席を心よりお待ちしています。

(開場:13:30〜) 

*ご注意

<大阪会場>の当日、8月11日(木・祝)は、祝日のために大阪市中央公会堂周辺は、車の乗り入れができません。
自動車で来会される皆様は、北側と南側の川を渡ったコインパーキングなどをご利用ください。
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●  SALTY特別講演会【大阪】
8月11日(木・祝) 14時から
会場:大阪市中央公会堂 B1F 大会議室
https://osaka-chuokokaido.jp/map/

 
● SALTY特別講演会【東京】
8月15日(月) 14時から
会場:お茶の水クリスチャンセンター 8F チャペル
https://ochanomizu.cc/access/

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寄り添い世代とアニマル・スピリット世代のコラボ −亀井俊博−

写真:武庫大橋と子どもたち/「環境神学」あとがき  p.103

 

 

 

バイブル・ソムリエ:亀井俊博

「西宮北口聖書集会」牧師
「芦屋福音教会」名誉牧師

寄り添い世代とアニマル・スピリット世代のコラボ

2022・1・15

ほほえみの国、日本!

 先日あるベテラン・エコノミストが某TV番組で話していました。コロナ禍が始まる直前の事、香港に仕事で行ったとき、空港であるパンフレットを見てショックを受けたと言う、そこには“ほほえみの国、日本ツアー案内”とあった。“ほほえみの国”と言えば、かつてはタイであったはず、いや私を含め今でもそう思っている人が多いでしょう。しかし中国人から見れば、もはや日本はかつてのエコノミック・アニマルの儲け話にぎらつく目を止め、厳しいビジネス競争に疲れた香港人はじめ、中国のビジネス・パーソンを癒す、優しい“お・も・て・な・し”のこころをたたえた“ほほえみの国”になった、と見えている,と言うのです。エコノミスト氏だけでなく、私もかなりショックでした。

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新しい年にあたって −西岡力−

 

 

西岡 力
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- 主筆

新しい年にあたって

 年末に『同性愛は生まれつきか? 同性愛の誘発要因に関する科学的探究』(2020/5/30)という本の訳者である、韓国人キリスト者学者の楊尚眞(ヤンサンジン)弘前学院大学教授とお話しする機会があった。

 楊尚眞教授が訳出した同書では、韓国のキリスト者学者らが同性愛問題に科学的に取り組み、遺伝や先天的なものではないという最近の学会の研究成果をわかりやすくまとめた上で、同性愛にどう取り組むべきかを真摯に論じている。楊教授自身も2021年7月に『同性愛と同性婚の真相—医学・社会科学的な根拠―』という力作を出版されている

 楊尚眞教授は韓国のキリスト教界に比べて、日本のキリスト教界が同性愛やLGBTの問題に科学的に取り組む姿勢がほとんどなく、一部は社会的弱者を守るというヒューマニズムに傾斜して過激な左派の家族破壊運動に加担していると嘆いていた。

 

 私は昨年上梓した『わが体験的コリア論 覚悟と家族愛がウソを暴く』で「被害者もウソをつく」という大変重たい問題提起をしたと話した。拙著で正面から取り上げた慰安婦問題について、やはり、日本のキリスト教界が社会的弱者を守るというヒューマニズムに傾斜して過激な左派がまき散らしているウソに加担してきたと、楊尚眞教授の嘆きに共感した。

 聖書は十字架以外に救いはないと教えている。その意味するところは、人間は全員、罪人であっていくら被害者であっても弱さと自己中心性を心に持ち、ウソをつくこともある。その弱さと自己中心性はもちろん私にもある。

 パウロ先生も「私は、したいと願う善を行わないで、したくない悪を行っています。…私は本当にみじめな人間です」と告白しているとおりだ。その罪をあがなうことができるのは唯一イエス・キリストの十字架の救いしかない。

 ソルティ(SALTY)は今年も、日本のキリスト教界にはびこる被害者中心主義という反キリスト的ヒューマニズムに立ち向かいたい。

 

令和4年初春
ソルティ主筆 西岡 力
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最後のマエストロ達(1) −亀井俊博−

 

 

 

 

バイブル・ソムリエ:亀井俊博

「西宮北口聖書集会」牧師
「芦屋福音教会」名誉牧師

「最後のマエストロ達」(第1回)

2021・6・16

(A)巨人の背中の小人

  “われわれは巨人の肩に乗った小人のようなものだ。当の巨人よりも遠くを見わたせるのは、われわれの目がいいからでも、体が大きいからでもない。大きな体のうえに乗っているからだ。”これは1676年ニュートンがライバルのロバート・フックに宛てた手紙の有名な一文です。実はこの言葉はニュートンの独創ではなく、中世12世紀フランスのキリスト教スコラ哲学・神学者シャルトルのベルナルドウスの言葉とされています。

 世の中は大多数が平凡な人間ですが、中には天才的な人物が現れ、世界を変えることがあります。そのような思想的巨人のお陰で人類は英知を得ることが出来ます。その英知を教育という形で次代は受け継ぎ、人類の遺産として活用します。ですから、われわれはニュートンやアインシュタインのような天才ではありませんが、彼らの苦闘の結果得た最先端英知を日常に生かして生活しています。

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スピリチュアルケアとは −亀井俊博−

 

 

 

バイブル・ソムリエ:亀井俊博

「西宮北口聖書集会」牧師
「芦屋福音教会」名誉牧師

「スピリチュアルケアとは」

2021・6・7

「全人医療とスピリチュアルケア」書評

田頭真一先生との関り

 SALTY誌上での拙稿 “教会にはなぜ女性が多いか?”(5月28日)でご紹介しました、畏友 田頭真一(たがみ しんいち)先生の近著「全人医療とスピリチュアルケア、聖書に基づくキリスト教主義的理論とアプローチの手引き」(いのちのことば社)の書評を述べさせていただきます。

SALTY:“教会にはなぜ女性が多いか?” (2021-5/28)

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