「その時に備えて」に備えて(2) ナショナルセンターの名を借りて政治的な冊子を出すこと自体が間違い -田口望-

ヴィクトリア女王一家(フランツ・ヴィンターハンター画)
田口望
田口望

 

 

 

田口 望
大東キリストチャペル 教役者
大阪聖書学院 常勤講師
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- 論説委員

日本福音同盟とは何ぞや?

 読者諸兄には日本のクリスチャンギョーカイ(業界)について詳しくない方もいらっしゃるでしょうから、ご存じな方には冗長な説明になること承知の上であえて解説しておきます。

 今回、天皇制に疑義を呈する冊子「その時に備えて」は日本福音同盟社会委員会の名によって出版されました。この「日本福音同盟」とは単一の教会名でも、教団名でもありません。小さな、日本のキリスト教界の中では極めて大きい団体であり、多くの教派が加盟しています。労働組合でいえば、労働者個人が、種々雑多な多くの企業別労働組合に加盟し、その企業別労組が、産業別の労働組合が加盟し、さらにその産別労組が加盟する組合として日本労働組合総連合会(連合)というの存在しますよね。その国中の労働組合の総元締めを「ナショナルセンター」といいますが、言ってみれば日本福音同盟というのは、日本のプロテスタント・福音派の教団教派の大部分が加盟するプロテスタント教団・教派版ナショナルセンターのような存在なのです。
(※ 以下、日本福音同盟はJEAと略する)

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『その時に備えて』に備えて(1) 信徒に罪を犯させるな! − 田口 望 −

田口望
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田口 望
大東キリストチャペル 教役者
大阪聖書学院 常勤講師
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- 論説委員

『その時に備えて』が教会に頒布されることに備えよう

昨年11月に「その時に備えて」と題して日本福音同盟社会委員会から、本年5月に行われる天皇の御代替わりについて考える小冊子が出版されました。

 しかしながら、この冊子には多くの行き過ぎ、偏り、非キリスト教的な思想を内包するため、教会に分裂をもたらし、教会を離れる人も出てくるのではと私は考えています。そこで、この冊子に対する応答として、オピニオンサイト ソルティーに緊急連続寄稿をすることといたしました。
 事態は急を要すると私は考えます。なぜなら、

週の真ん中ストレート(8)共産主義はキリスト教系の異端思想からはじまった  −田口 望−

反共主義
田口望
田口望

 

 

 

 

田口 望
大東キリストチャペル 教役者
大阪聖書学院 常勤講師
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- 論説委員

日本のプロテスタントは歴史的に戦前、国家神道によって、弾圧をうけ辛酸をなめた過去があるので、いわゆる政治的な右の動きに対しては警戒を怠ることはありません。その一方で、左の政治的な動きに関しては日本の教会は歴史的に共産主義者に弾圧をうけたことがないので、驚くほど受容してしまっています。

世界的にはキリスト教は共産主義によって最も苛烈な弾圧を受け、(現在も世界中の共産主義諸国でクリスチャンは弾圧をうけ殉教しています。)左の政治的な動きに対して警戒をしているので、日本のキリスト教界の警戒レベルの低さは、異常であるといえましょう。

日本共産党というのは端的にいえばキリスト教の異端なんです。 “週の真ん中ストレート(8)共産主義はキリスト教系の異端思想からはじまった  −田口 望−” の続きを読む

聖書信仰の問題ってナニ? − 金井 望 −

SALTY 論説委員 金井 望

 

 年末の26日に藤本満師が「『聖書信仰とその諸問題』への応答1」という連載ものの記事を山﨑ランサム和彦師のブログで発表されました。これは、日本の福音派の聖書学徒には、必読の重要なエッセイです。

『聖書信仰とその諸問題』への応答1(藤本満師) | 鏡を通して ―Through a Glass―

『聖書信仰とその諸問題』への応答2(藤本満師) | 鏡を通して ―Through a Glass―

 藤本師が『聖書信仰 −−その歴史と可能性』を上梓されたのは 2015年11月です。それに先立って2014年11月に行われた日本福音主義神学会の全国神学研究会議で藤本師は「聖書信仰 ―その「近代主義」を超えて」という発題を行っておられ、学会誌『福音主義神学』46号(2015年発行)に同名の論文が収録されています。

「聖書信仰 ―その「近代主義」を超えて」

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皆の衆、大日を信じなされ! − 久保田 Ukon 典彦 −

『キリシタン史からのメッセージ』

 高槻・Ukon:第16回

 


久保田 Ukon 典彦

阿武山福音自由教会 教会員
「髙山右近研究室・久保田」主宰

皆の衆、大日を信じなされ!

● フランシスコ ・ ザビエルが 宣教師として、キリスト教的基盤の一切ない 日本の国にやって来て、それまで 人々が 聞いたことのないような、キリスト教の 神や信仰を伝えていったわけですから、その大変さは、私たちの想像を はるかに超えたものだったことでしょう。

 日本人に 日本語で キリスト教を伝えていくために、パウロ弥次郎という よき協力者を得たわけですが、弥次郎の 宗教的基盤は、仏教の 真言宗でしたし、それ以外に 日本語としての キリスト教用語なんて ないわけですから、既成の言葉の中で、最も近い意味の言葉を選んでいくしかありません。

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現在の「福音派」の一部の言動と行動は、本当の「平和主義」の探求なのか? −井草晋一− 

SALTY <再・論説>

 

 

井草晋一SALTY 編集長
・ピヨ バイブル ミニストリーズ 代表
・Piyo ePub Communications 代表
・近放伝 IT伝道委員会・委員長

『現在の「福音派」の一部の言動と行動は、本当の「平和主義」の探求なのか?』(2016年8月17日)

 2年前の 2016年 8/17 付で facebook に記した私のコメントですが、現在も同様の状況であると感じています。

その時の facebook記事に幾つかの書籍の紹介も加えて、ブログに掲載しております。この度、あらためて「SALTY」の記事として<「再録・再掲載」>のコーナーで掲載いたします。

<最近の社会的動向>
・2015年9月17日 「平和安全法制関連2法」参議院本会議にて成立
・2017年6月15日 「改正組織犯罪処罰法」参議院本会議にて成立

なお、電子書籍(ePub):『平和の全人的理解に向けて』 ドルトン・ライマー著(注*1) は、私のブログから無料でダウンロードできます。(PDFファイルも)
< Windows PC の WEBブラウザ:Google Chrome の Readum でも読めます。>

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ザビエルと弥次郎との 対話・言行一致しているなら! − 久保田 Ukon 典彦 −

『キリシタン史からのメッセージ』

 高槻・Ukon:第15回

 

 

※写真は、大分駅前の「フランシスコ・ザビエル像」

 

久保田 Ukon 典彦
阿武山福音自由教会 教会員
「髙山右近研究室・久保田」主宰

ザビエルと弥次郎との 対話 ・ 言行一致しているなら!

「耳でだけ説教を聞くより、この目で説教を見たい。
ただ正しい道を教えるだけの人より、正しい道をともに歩く人がほしい。
そして、何にもまして望ましいのは、説教者たちが、彼らの信条どおりに歩むことだ。なぜなら、だれもが必要としているのは、正しいことが実行されているのを見ることだから。」(エドガー・A・ゲストの言葉)


日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルは、1547年12月7日頃に、マラッカで初めて、日本人・弥次郎と会いました。
 弥次郎は、かなりポルトガル語が話せましたので、通訳なしで、直接に、日本人と意志の疎通が出来たわけで、ザビエルは、弥次郎と出会ってから急速に、日本人や日本社会に関心を寄せていくことになります。

日本は戦時労働の実態を広報するための備えをせよ −西岡力−

11月29日 産経新聞に掲載された韓国最高裁の三菱重工への不当判決に対する談話

 

 

 


西岡 力

・モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- 主筆

日本は戦時労働の実態を広報するための備えをせよ

 先人たちが知恵を絞ってつくった日韓の国交正常化の枠組みを、根底から覆す判決が再び出た。今回の判決も「日本の植民地支配は不法だった」と論理がみられるが、日本は1910(明治43)年の日韓併合条約や併合の時期は合法だったとの立場で一貫してきた。韓国はその日本から1965(昭和40)年の日韓請求権協定で当時の国家予算に匹敵する3億ドルを受け取った。後になって日本の立場はけしからんから日本の民間企業に賠償させるというのは、これまでの日韓関係をあまりにも無視した判決で、到底容認できるものではない。

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三木パウロの十字架上からのメッセージ   −久保田 Ukon 典彦−

『キリシタン史からのメッセージ』

高槻・Ukon:第14回

 

 

 

 

久保田 Ukon 典彦
阿武山福音自由教会 教会員
「髙山右近研究室・久保田」主宰

三木パウロの十字架上からのメッセージ

 「 河内キリシタン 」の 三木半太夫の息子で、「 日本二十六聖人 」の一人となった 三木パウロ が、十字架上から語った 最後の言葉が ルイス・フロイス神父によって記録されていますが、どのような内容だったのでしょうか。

 「 日本二十六聖人 」と言われている人たちが、長崎の 西坂の丘で十字架にかけられ 殉教したのは、1597年2月5日。

 当時、長崎にいた ルイス・フロイス神父が、1か月後の 3月15日付で、殉教者たちの 最後の様子を 記録にとどめてくれています。

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事実を無視する韓国の戦時労働裁判 −西岡力−

 

 

西岡 力
「救う会」:北朝鮮に拉致された日本人を救出する全国協議会 会長
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY- 主筆
国基研企画委員・麗澤大学客員教授

事実を無視する韓国の戦時労働裁判


安倍晋三首相は11月1日の衆院予算委員会で、韓国最高裁判決が新日鉄住金に戦時労働の賠償を払うように命じた4人の原告について、「政府としては『徴用工』という表現ではなく、『旧朝鮮半島出身の労働者』と言っている。4人はいずれも『募集』に応じたものだ」と答弁した。日韓のマスコミが使い続けている「徴用工」という表現を首相が否定したのだ。
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