書評 中川コージ著『巨大中国を動かす紅い方程式』 −中川晴久−

 

 

 

 

 

中川晴久
東京キリスト教神学研究所幹事
日本キリスト神学院院長
SALTY-論説委員


< 中川コージ著『巨大中国を動かす紅い方程式』 >

 今回紹介したいのは、中川コージ著『巨大中国を動かす紅い方程式』です。

中川コージ先生は、北京大学大学院戦略管理学科で日本人初の博士号を取得された方です。そしてこの本は、長く中国に滞在している中で組織戦略論の視点から中国共産党を真正面から取り扱った本です。
中国共産党による国家運営と統治の方法も日本とはまるで違います。だから誤解も多く、さらに中国の情報統制による不透明さゆえに理解が難しいことは、皆さんも感じていることだと思います。
とはいえ、この本を実際に手に取り開いて見てすぐにわかることですが、この本を誰もが読みやすく、分かりやすいと思うはずです。さらに1章までを読むだけでも、不透明に思えた中国共産党の組織構造が驚くほどクリアになってしまいます。
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【寄稿】第3回「反日」とは何か?−中道平太−

中道 平太
 ・ 日本同盟基督教団の信徒
 ・ 関西在住

シリーズ寄稿、「反日」とは何かの最終回です。

 第1回では、辞書的意味について調べました。その結果、「反日」とは「(韓国・中国の主張に則って)日本に悪意や反感を持つこと」という定義が見えてきました。
 第2回では、言及的意味について調べました。その結果、国内の背反行為のことも反日であるという解釈が妥当だったとしても、キリスト教信仰によって国会議員が偽証したり公務員が隠蔽をしたりする事例がないため、「キリスト教界の」という文脈においては共通認識による特定性が生まれず、言及的意味が成立しないことが分かりました。
 最終回となる第3回では、包含関係について考えていきます。包含関係とは数学の概念で、ある集合が他の集合の部分集合であるとき、二つの集合の間に成り立つ関係のことです。「反日」という言葉のイメージと実体がどのような関係性にあるのかを話していきます。

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【寄稿】第2回「反日」とは何か?−中道平太−

中道 平太
 ・ 日本同盟基督教団の信徒
 ・ 関西在住

前回は、「反日」という言葉の辞書的意味について調べました。その結果、「反日」とは「(韓国・中国の主張に則って)日本に悪意や反感を持つこと」という定義が見えてきました。

 しかしながら、言葉の意味は辞書的意味だけによって捉えられているものではなく、文脈によっては言及的意味(“聖書を解釈するということ” 2020, 南野浩則)についても考えていかなければなりません。言及的意味とは、文脈の中で特定の対象について用いられるときに語句が持つ意味のことです。聖書の解釈において「◯◯という意味も持つ」という主張を挟むことは聖書が伝えたい意図を不明確にするため、文章の持つ価値を変えてしまうことになります。 “【寄稿】第2回「反日」とは何か?−中道平太−” の続きを読む

【寄稿】第1回「反日」とは何か?−中道平太−

中道 平太
 ・ 日本同盟基督教団の信徒
 ・ 関西在住

 

第0回 より

こんにちは。前回、『「反日」とは何か?』という表題が生まれた背景について、お話しました。今回からは実際に「反日」という語句の定義について考えていきます。

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【寄稿】 第0回 「反日」とは何か?−中道平太−

中道 平太
 ・ 日本同盟基督教団の信徒
 ・ 関西在住

 こんにちは。中道 平太(なかみち へいた)です。日本同盟基督教団の信徒で、関西在住です。いわゆるペンネームですので、検索しても出てくる情報はTwitterとInstagramだけだと思います。ペンネームを用いるのは個人の特定を避けて職場や教会などの所属組織を守るためであり、発言に責任を持たないためではありません。すでに本人をご存知の方は、アウティングをなさらないようにお願いいたします。

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スピリチュアルケアとは −亀井俊博−

 

 

 

バイブル・ソムリエ:亀井俊博

「西宮北口聖書集会」牧師
「芦屋福音教会」名誉牧師

「スピリチュアルケアとは」

2021・6・7

「全人医療とスピリチュアルケア」書評

田頭真一先生との関り

 SALTY誌上での拙稿 “教会にはなぜ女性が多いか?”(5月28日)でご紹介しました、畏友 田頭真一(たがみ しんいち)先生の近著「全人医療とスピリチュアルケア、聖書に基づくキリスト教主義的理論とアプローチの手引き」(いのちのことば社)の書評を述べさせていただきます。

SALTY:“教会にはなぜ女性が多いか?” (2021-5/28)

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戦時労働者問題で画期的判決 −西岡力−

 

 

西岡力
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-  主筆
国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授

戦時労働者問題で画期的判決

2021.06.14 (月)

 6月7日、韓国ソウル地裁が朝鮮人戦時労働者問題で正当な判決を下した。元労働者ら85人が日本企業16社を相手取り、慰謝料1億ウォン(約1000万円)ずつを求めた訴訟で、訴えを却下したのだ。
43ページにわたる判決全文を読み、裁判長を務めた金亮澔キムヤンホ部長判事のバランス感覚と愛国心に心を打たれた。

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軍に仕え、信仰を最優先に(4)−スティーブ・タウン−

2020年9月12日のコルネリオ会(防衛関係キリスト者の会)の例会(オンライン)で語られた、スティーブ・タウンさんのメッセージ(第4回)です。

 

 

 

米陸軍退役大佐
スティーブ・タウン

 

「軍に仕え、信仰を最優先に」(4)

-2020.9.12 コルネリオ会での証-

第4回>

<第3回より>  <—– クリック

4.東北大震災における神の恵み「米軍トモダチ作戦」

 「米軍トモダチ作戦」でも、私の最後の大きな任務がありました。

 それは、2011年3月 米軍横田基地連絡官事務所に勤務していた時、テレビNHKを見ていました。NHKの臨時ニュースで 「地震が来ます。注意しなさい。」というテロップが流れました。私がそれを見て他の人達に「みんな地震が来るそうです」と叫びましたが、みんなは状況がよくわかりませんでした。

 すぐに司令部の参謀長に電話して「これはひどいことになる。これから日米関係の大きな問題になり、大きな任務になるから、直ちに日米共同調整所、そして防衛のオペレーションセンターを立ち上げて、日米共同作戦の準備をしたほうがいい」と言いました。ほとんど最初は誰も何もやりたくなかったみたいでしたが、とりあえず情報収集をしていました。

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「自衛隊 大阪大規模接種センター」の予約と接種体験 −井草晋一−

・写真:「自衛隊 大阪大規模接種センター」入り口
大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)

 

 

ピヨ バイブル ミニストリーズ
代表 井草晋一

・SALTY 論説委員
・日本メノナイトブレザレン教団
武庫川キリスト教会 協力牧師
・コルネリオ会教職顧問(関西)
(防衛関係キリスト者の会)

 

 それぞれの市町村で、65才以上のワクチン接種が始まっていますが、筆者が居住している宝塚市では、6/4 の予約開始でしたが、市のコールセンターにだいぶ電話しても、朝も、昼も、午後も、全く繋がりませんでした。
かかりつけ医院も、接種予約が可能な医院も、コールセンター経由だったり、予約券の発行や郵便での申し込みなど様々で、うまく予約が取れない場合もあるようです。

一応、かかりつけの医院に直接行って予約できましたが、8月になるとのことでした。

「だいぶ、出遅れているなぁ〜。」と、ちょっと落胆しながら帰宅。

● 一つの可能性として、<自衛隊 大阪大規模接種センター>での予約をお勧めします。 (あるいは、自衛隊 東京大規模接種センターにて)

横田滋さん召天1年を迎えての所感、全被害者の即時一括帰国のために全力を尽くします −西岡力−

 

 

西岡力
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-  主筆
救う会(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)会長
国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授

横田滋さん召天1年を迎えての所感、全被害者の即時一括帰国のために全力を尽くします

★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2021.06.05)より転載

 
令和3年6月5日
 
 初代家族会代表の横田滋さんが召天されて(あえてここでは天国に召されたという意味のキリスト教用語を使います)1年が経ちます。先日電話でお話しした横田早紀江さんは、滋さんのご遺骨は当分ご自宅に置いておいて、めぐみさんが帰ってきたとき抱かせてやりたい、と話していました。まだ、天国の滋さんに喜びの報告をすることはかないません。

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