「建国記念の日」に思う 〜「信教の自由を守る日」なのか「信教の自由の日」なのか?〜 −井草晋一−

写真:『カイザルと神』亀井俊博著

 

井草晋一
SALTY 編集長
日本メノナイトブレザレン教団
武庫川キリスト教会  協力牧師

「建国記念の日」に思う
〜「信教の自由を守る日」なのか「信教の自由の日」なのか?〜

 明日(2月11日)は、「建国記念の日」ですが、キリスト教会では、「信教の自由を守る日」と定めて、各地で集会などが開催されます。

しかし・・・

<自らの信仰の告白をもって、いつでも、どこでも、また、誰に対しても「弁明できる(キリストを証しする)」備えをするように。>  (*1)

自衛官から牧師に − 藤井秀一 −

写真:「AMCF 東アジア大会・宣教大会」8/29

世界軍人クリスチャンの会『2019年 東アジア大会』
『宣教大会』(第1日)「証し」
8月29日(木) 19:00ー20:30

藤井秀一牧師

 

藤井秀一
1966年 東京都に生まれる。
陸上自衛隊音楽隊入隊
退職後、東京バプテスト神学校卒業
常盤台キリスト教会、
酒田のぞみキリスト教会牧師
現在:花小金井キリスト教会牧師

「自衛官から牧師に」

 今わたしは、東京の小平市にある花小金井キリスト教会の牧師をしています。
そのわたしが、なぜ皆さんの前で証をすることになったのかというと、わたしがもと自衛官をしていたからだと思います。
わたくしは、18歳から31歳まで陸上自衛隊で働きました。職種は音楽隊です。トロンボーンを担当していました。

クリスチャンになったのは、わたしが26歳の時です。
わたしの家族にも親戚にもクリスチャンはいません。
そんなわたしがクリスチャンになったのは、今思えば不思議なことです。
わたしの両親は、わたしが20歳の時に離婚しました。
どうして人は愛し合って結婚しても、憎み合って別れてしまうのしょう?
両親の離婚によって、わたしは生きることのむなしさを感じるようになりました。
好きな音楽を仕事にしているのに、喜びがない日々を生きていました。

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『平和とは?』 − 井草晋一 −

写真:中央:ドルトン・ライマー教授

 

井草晋一
SALTY 編集長
日本メノナイトブレザレン教団
武庫川キリスト教会  協力牧師

 

『平和とは?』

 毎年、広島・長崎の「原爆の日」や「終戦記念日」の8月になると、東部ニューギニアのセピック地方で戦死した伯父のことを思い起こします。

特に、伯父の持っていた赤い表紙のギデオン協会の新約聖書や、ウイクリフの翻訳宣教師として同じセピック地方のクアンガ部族の中で働きをされた眞鍋孝先生ご夫妻が送ってくださったウェアク海岸の旧日本軍上陸用舟艇の鉄の破片を見つめる時に、「平和」とは、また「平和つくり」とは何か問いかけられる思いがします。

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激動する朝鮮情勢と日本 – 金井 望 –

SALTY論説委員 金井 望

 

  1.三・一独立運動、提岩里事件から100年

 提岩里(ていがんり、チェアムリ)事件が起きてから今年で100年になる。これは1919年4月15日、朝鮮京畿道水原郡郷南面提岩里(現在の華城市郷南邑提岩里)で日本の軍隊によって29人の住民が殺害された痛ましい事件である。三・一独立運動の影響で住民が暴徒化し、放火事件や巡査殺害事件などが起こっていたことが、この事件の背景にある。

「堤岩里教会虐殺事件」の真相~殉国記念館(この記事は各種の資料を比較して、真実に迫っている)
単行書・八年陸乙七一・朝鮮騒擾経過概要(この歴史的文書では三・一独立運動は「朝鮮騒擾」と呼ばれている)

 2月27日に日韓親善宣教協力会所属のキリスト教徒17人が、提岩里の三・一運動殉国記念館を訪れ、提岩教会の礼拝堂で床にひざまずいて謝罪した。

日本のキリスト教徒17人が韓国・提岩里訪問 「過去の侵奪を謝罪」

彼らは宗教的信念に基づいて、純粋に善かれと思ってしているのだろう。しかし、「善い」と思ってしたことが「善い」結果を生むとは限らない。韓国の反日運動が度を越して、日韓関係が危険な状態になっているこのタイミングで、火に油を注ぐようなことをするとは!
韓国は国民の約3割がキリスト教徒の国である。そのため、多くの日本人には理解しがたいほど、このような行動が大きな影響を与える。このような暴走を止められない日本のキリスト村を、筆者はその一員として残念に思う。

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柔和な者たちによる回復 − 井草晋一 −

<再録・再掲載>
このメッセージは、新生宣教団の機関紙『恵みの雨』の1999年7月号に掲載されたものです。
21世紀の今、あらためて「平和とは何か」「回復とは何か」が問いかけられています。
SALTY での「再録」として掲載致します。
なお、所属と立場は、掲載当時のものです。

 

井草晋一:SALTY 編集長
・ピヨ バイブル ミニストリーズ 代表
・Piyo ePub Communications 代表
・近放伝 IT伝道委員会・委員長

 

『柔和な者たちによる回復』 

— The Restration by the Meek — (1999年7月)

「柔和な者は幸いです。
 その人は地を相続するからです。」
     (マタイ5章5節)
 
            日本メノナイト・ブレザレン教団
              能勢川キリスト教会 牧師
                  井草晋一
 
 能勢川バイブル・キャンプの前を流れる一庫大路次川(旧称・能勢川)の川辺は、今、緑一色。一年で一番緑の美しい季節を迎えています。特に雨あがりの若葉は、一段とその輝きを増し、見る者の心を和ませてくれます。グランドに立つと、周囲の木々の梢を揺らし、どこからともなく風が吹いてきては、また通り過ぎて行きます。

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安倍晋三という総理(1) -中川晴久-

中川晴久
東京キリスト教神学研究所幹事
主の羊クリスチャン教会牧師
日本キリスト者オピニオンサイトSALTY 論説委員

<はじめに>
 日本に生まれ育ち、今日、日本という国に生きているのであれば、自国の総理大臣について、少しでも深く知っておくことは、あってしかるべきでしょう。
2012年2月より第2次安倍政権が発足して以来、第4次安倍政権に至る長期政権となりました。現在、国内問題のみならず近隣諸国、とくに朝鮮半島情勢はひっ迫していることからも、日本における力強いリーダーとして内外からも期待されています。 “安倍晋三という総理(1) -中川晴久-” の続きを読む

『レンズを換える平和問題』

 

 

井草晋一

「SALTY」編集長
日本メノナイトブレザレン教団 牧師
ピヨ バイブル ミニストリーズ 代表
コルネリオ会 教職顧問(関西支部)
(防衛関係キリスト者の会)


「平和」とは何か。

 今、キリスト者として、また、キリスト教会において、世の中の人々から深く、時に厳しく問いかけられているのではないでしょうか?

私は、2006年 6月27日から30日まで、ハワード・ゼア先生のセミナー(東京聖書学院)に参加しました。その後、「キリスト新聞社」より「平和問題」についての執筆の依頼がありましたので、下段の記事のように執筆しました。

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「日本キリスト者オピニオンサイトーSALTY」の目指すところ ー 井草晋一

 

 

 

 

井草晋一
日本キリスト者オピニオンサイト -SALTY-  編集長
( 2020年10月26日 編集長を退任)

日本メノナイトブレザレン教団 牧師
ピヨ バイブル ミニストリーズ 代表
Piyo ePub Communications 代表

柔和な主イエスにならう平和を求めて

 皆様の日々のお働きの上に、神様の祝福と平安がありますよう、心よりお祈りいたします。

「SALTY」の創刊にあたり、キリスト者としての多様な見解を表明することのできる「オピニオンサイト」の創立を願うに至った経緯と、一人のキリスト者としての自己紹介を兼ねて「SALTY」に期待することを述べさせていただきたいと思います。 “「日本キリスト者オピニオンサイトーSALTY」の目指すところ ー 井草晋一” の続きを読む